エリオット

怒りの日のエリオットのレビュー・感想・評価

怒りの日(1943年製作の映画)
4.6
初カール・テオドア・ドライヤー作品鑑賞

モノクロの美しい画面に驚く

内容的には魔女狩りの映画なのに、とくに黒の陰影が強調された画面はまるでフィルム・ノワールを見ているかのような感覚
1943年の製作とのことでちょうどアメリカでフィルム・ノワールが盛んになった時期と重なっておりそのダークさは世相を反映した世界的流行だったのかもしれない

牧師の若い後妻アンナ役のリスベット・モーヴィンのとても美しい表情、瞳がイノセントから魔女(ノワールなら魔性の女「ファムファタール」)にググッと変化していくのが非常にスリリングで、魔女が実在するとかしないとかその他宗教的なことはよく分からなくても十分面白い
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