コーディー

キット・キトリッジ アメリカン・ガール・ミステリーのコーディーのレビュー・感想・評価

4.0
面白かった。
1934年オハイオ。世界恐慌後の不景気から失業する人たちが増える中、新聞記者を夢見る少女キットの家も父が仕事を失い職探しのため単身シカゴへ〜母も家計を助けるため家を下宿にする。マジシャン、ダンスの先生、移動図書館の運転手やら個性豊かな人たちとの同居が始まる、、、

職を失い家を奪われ、ホーボーとして森で集団生活を営む人たちなどシリアスなテーマを扱いながらも健気な子供達の目線で柔らかく時にコミカルに。単なるキッズムービーではないバランスの良さ。少女キットを演じるアビゲイルちゃんの愛くるしさ、この時めちゃくちゃ可愛いし演技もさすがっす。周りを固める大人達もベテラン揃いでどの役も生き生きと生きている。

心が荒みそうになる不況の時代だからこそ強く優しくポジティブに。終盤の優しいの〜〜な展開の数々も全然いやらしさが無くて温かい。1930年代アメリカのヴィンテージファッションやこの時代の雰囲気がとても良い映画でした〜予想外に泣けた。