ShinMakita

山猫は眠らない4 復活の銃弾のShinMakitaのレビュー・感想・評価

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☆祝・9作目Amazonプライム配信記念 山猫シリーズ総復習レビュー


アフリカ・コンゴ。凶暴なゲリラとして非道の限りを尽くす反乱軍に対抗し、政府軍は国連軍の顧問団から訓練を施されていた。この国連活動(ATEP)に参加していた米軍海兵隊ブランドン・ベケット3等軍曹に、ある命令が下る。反乱軍の出没が確認されているミュカナという土地に、一人で居続けているヨーロッパ人農園主がいる。この農園主ブラントを避難させて保護するのが任務だ。ベケットはチームメンバーとコンゴ政府軍兵とともに装甲車でミュカナに向かう。反乱軍とも取引をしているから自分の身は安全なはずだ、と主張するブラントを説得し、何とか荷物をまとめさせたベケット。しかし、いざ農園脱出・・・という段になったとき、銃声が響き渡りブラントの体が崩れる。そして部隊のメンバーが続々倒れて行く。散発的で的確な射撃。敵は、たった独りのスナイパーだ!ベケットも被弾し気絶してしまう。そして目を開けると、そこにはチャンドラーという狩猟ガイドがいた。仲間が全滅したと聞き、絶望するブランドン。助けてくれたチャンドラーの手を借り、農園の屋敷に入ってみると、死体は片付けられ中は荒らされていた。そこで、隠れていたブラントの娘ケリーと出会ったベケットは、彼女を連れて基地に帰還する。ベケットの脳裏には、大きな疑問があった。あのスナイパーは、本当に反乱軍の兵士だったのか?それとも、別の何者かがブラントの命を狙って射撃したのだろうか?真相を究明する決意を固めたベケット。そんな彼をサポートすべく、一人の狙撃手がコンゴに現れた。彼の名はミラー。ブランドン・ベケットの父である伝説的スナイパー、トーマス・ベケットに育てられた海兵隊狙撃教官であった。


「山猫は眠らない4 復活の銃弾」


復活、といっても、トム・ベレンジャーは復活しないで息子が活躍するという(苦笑)。正直かなりのB級作品。しかし、1作目でベケットと反目したミラーが再登場するのは良かった。パート3から7年経過してからの続編です。狙撃手を〈卑怯者〉と忌み嫌うブランドンが、1作目に登場したミラーの手を借りてスナイパーと対決するというプロットで、スナイパーものの視点を変えた設定が面白い。ミラーという軍狙撃手とチャンドラーという狩猟者の2人の師匠を得て、ブランドンがスナイパーとしての一歩を踏み出すという展開も、シリーズ継続を暗示していましたね。トーマス・ベケットが登場しないのに、その影がチラつく演出もグッド。ミラーがブランドンに拳銃を渡して「お前の親父に貰ったものだ」というセリフがあるんだけど、その拳銃はグリズリーマーク1。1作目でベケットが敵から奪った銃なんですよね、これ。ブランドンの拳銃の座射姿勢もベケット譲りだし、敵スナイパーに仕掛ける罠もベケット譲り。シリーズを観てきた人にだけわかる描写も見どころです。
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