手榴弾が、火災放射器が、機関砲が、人間を吹き飛ばす！！！ベトナム戦争下、敵の捕獲となった兵士の救出劇を描くマカロニ戦争アクション♡♬*ﾟ

スプラッター描写満載で『地獄の謝肉祭』より楽しい。ロケはフィリピン。ヒロインは先日亡くなったティサ・ファロー。性欲みなぎる男どもの餌食にされかけるも、その後の命懸けのヤシの実取りは狂ってて笑う。ネズミに噛み殺される拷問もキツい。とにかく燃やしとけばいいか、というアンソニー・M・ドーソンが好き。

• #80年代
• #イタリア
• #フィリピン
• #戦争
• #アクション★
• #スプラッター
• #vhs★

"ベトコン基地の破壊を命じられた精鋭部隊は奇襲攻撃を受け捕虜になってしまい..."というストーリー

80年代に粗製濫造された"マカロニコンバットアクション"の1つ

『ビヨンド』のデヴィッド・ウォーベック&『サンゲリア』のティサ・ファローという"ルチオ・フルチコンビ"が共演

そして『ヘル・オブ・ザ・リビングデッド』で悲惨な最期を遂げたマルギット・イブリン・ニュートンまで出演しています

オープニングからマルゲリーティ監督作品の十八番、ミニチュアセット大爆破でスタート

木の上から腐乱死体が落ちてきたり、四肢が千切れたりホラー映画顔負けの描写の数々

しかし相変わらず音楽は素晴らしく、フランコ・ミカリッツィの場違いでオシャレなグルーヴィーサウンドにシビれます

"俺はイタリア映画なら何でも良いんだ！"という寛容な心の持ち主以外には薦めません

• #マカロニ度150%

イタリア（人）が撮るベトナム戦争、100他人事で凄い。肯定も反対もしない（そりゃあそうだが）、死体をグチャグチャと残酷と血みどろ、不条理な死、ショック映画の娯楽として振り切るアンソニー・M・ドーソン。一周回ってこのエクスプロイテーションフィルムな姿勢こそが戦争と「映画」との真っ当な距離感、正しき批評性を持つ作品のように見えてきたりもして。戦争は怖いし痛そうだから嫌だと六歳児でも理解できるように作られているから小学校の道徳の時間で流してトラウマ打ち込んでおくべき。俺は幼いころに見た『ハンバーガー・ヒル』が恐ろしくて恐ろしくて眠れなくなった。川のなかの檻に沈められてドブネズミに身体を貪り食われながら死ぬのが古今東西の拷問で最も過酷な地獄だと思った。