「精一杯、生きていたさ。ここに閉じ込められていた間は…」
卒業間近の高校生たちの、ひと夏の夜の出来事を描いた青春群像劇です。
アメリカン・グラフィティに代表される、いわゆる70年代「ワンナイト」青春ものです。パッケージ写真では、いかにもパーリーピーポーな高校生が乱痴気騒ぎを起こすだけの様に感じますが、社会への不安や異性や上級生への憧れ、周りの大人には将来の為に交流を持つなと言われている悪友たち、それぞれの学生の背景があるからこそ単なる馬鹿騒ぎとは異なってくる。特別な夜が終わり、騒乱の後の朝の静けさに、妙に寂しさを覚えてしまいました。出来る事ならずっとこの世界観に浸っていたい、そんな風に願ってしまいました。
それは自分の学生時代の頃を思い起こされるからでしょうか。くだらない事で仲間と笑い転げていたあの夜が懐かしくなりました。