本当に息が詰まるほど苦しくなる作品でしたが、史実と踏まえるとしっかりと受け止めていかなければいけません。
単純なレイシストの糾弾物語の枠を超えて、いつの時代も変わらない普遍的な人間の業を感じました。
「銃」や「黙秘権や弁護権」「人権」を持つ者と持たざる者との溝が、これ程まで残酷に描かれるとは…
相手の素性を知らない恐れから差別は生じる。「かもしれない」「〜に違いない」そんな曖昧な解釈が相手に対する想像力を奪うのかもしれません。
願わくば、聖歌に込めた魂の祈りが無関心を装う不特定多数の心を響かさん事を。
人生に必要な、大事な作品だと思いました。