名作とのことですが、正直、今回、目シネの名画座にラインナップされていたことで存在を知った作品でした。
まず目につく凄いタイトルよ!
舞台は第二次世界大戦直後のロシア
日本人収容所のある小さな炭坑町に住んでいる悪ガキ少年ワレルカが主人公
全く可愛げの見つけられないガキンチョって…うん、苦手です。
ので、これはもう好きではないだろうと高をくくって観たのが良かったのか悪かったのか?
キャラどうこう話どうこう置いておいて、独特な人物の捕らえ方にすぐに釘付けになりました。
定点カメラで枠を使い少年を捉え続けたり、ふいに少年の後ろから捉えるドキュメンタリーのような撮り方になったり。ハっとさせられるシーンが良いタイミングで入り込んでくる。
旧ソ連出身の監督自身の少年時代の記憶をもとに制作したという自伝的な作品になるようで。
主演子役2人の演技が素晴らしいのもありますが、めちゃくちゃリアルに感じられるドキュメンタリーのような力強い映画でした。