アァーーーーーー

緋文字のアァーーーーーーのレビュー・感想・評価

緋文字(1972年製作の映画)
4.0
個人的ベスト映画選の中に必ず入る「都会のアリス」と、監督の処女作「ゴールキーパーの不安」の間に作られたヴェンダース長編映画2作目。
最初見たときは、なんつーか、そのカンフー映画にも通じる様なフィルムのミョーな質感と色彩、ビッチがただただ村八分にされる前半と綺麗すぎる海岸のミスマッチなどにかなりの違和感を感じて途中で観賞ストップしたが、改めて「そこの部分」を意識しすぎずに観た。
内容も終始笑いがなくシリアスで平坦。感情的に起伏が激しくなる場面もなく、淡々と進むわりにはジワーっとその疎外感や保守的なトーンに見てる方がやられる事この上なく、この映画の評価が低いのに頷きながらも、決して面白くない訳ではないストーリー含めでここまで「大人向け」な映画つーのも中々みない「珍作」と言えると思う。
フォントのミスマッチ、ラストの辺りに来る夜の海の撮影にも顕著な、映画全体に沿って目に飛び込んでくる独特な青の印象が観てる人に嫌な効果を与えてる気がする。。
アァーーーーーー

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