髙橋佑弥

バブル・ボーイの髙橋佑弥のレビュー・感想・評価

バブル・ボーイ(2001年製作の映画)
3.5
最高に楽しい。文字通り"殻を破る"ことがゴール…度を超した喜劇版戯画化『卒業』。社会不適合フリークス、異文化探訪…要素爆盛り。理屈皆無腕力展開の連続…から一転、律儀過剰伏線回収が暴力的な脚本…アナーキー。ただ実は脚本の映画で、刺激こそ多いが画面は緩い。

演出冴えてるのは、クライマックスで飛行機が飛び立った後の追手三車衝突高速細分カット割くらい…ただ、あれはめちゃくちゃクール。あとはいちいち切返しでバブル内から撮ってるのが"バブル"志高くて好印象。

怪物園的な描写もあるから確信犯だと思うけれど、わかりやすく90年代ティム・バートン味もある…「好きなあのコに触れられない…」。地味すぎる『卒業』ギャグ…二階のガラスを叩くのお前?!もポイント高し。

2020/05/13
髙橋佑弥

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