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渇きのharuのネタバレレビュー・内容・結末

渇き(2009年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

オッサンヴァンパイアの苦悩。

ヴァンパイアものは好きだけど、本作のヴァンパイアは別に美しくない普通のオッサンなのでスルーしてました。ヒロインがかわいかったので気が変わって鑑賞。前半とラストがとても良かったです。

突然ヴァンパイアになってしまった神父。神に仕える身として人を殺すなんてとてもできないので、地味に血を確保する日々。さらに人妻にフォーリンラブ。彼女は夫や義母から酷い扱いを受けているらしく、ついに神父は夫を殺してしまう。
この人妻テジュがしたたかでねぇ…実際夫と義母は言うほど悪い方々ではないので、神父は完全にハメられました。テジュは退屈な日常に刺激が欲しかっただけ。ヴァンパイアとして復活するテジュを見てもわかるように、無邪気にバイオレンスな子なんです。本能に従って生きる的な。動物なんですよ。そんでもって妖しい魅力も兼ね備えていて、もう神父はおちるしかないというwラストのヴァンパイア映画にありがちなオチもなんだかんだテジュも神父を愛していたのかなとちょっと安心した。

残念なのが中盤。夫亡き後、罪の意識から二人は夫の幻覚を見る点。神父はわかるけど、テジュはどうよ?幻覚見ちゃうほどダメージを負うキャラには見えないんだけどwしかもその幻覚が笑えるというwここに笑いいらないわーっていつもパクチャヌク作品では思うのですがw
テジュがヴァンパイアになってからはさらっと流してもらって良かったかも。ちょっとダレた。
ところで麻雀シーンでの義母はお友だちに死んでほしかったのかい?w
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