最後のジェダイのあまりの出来の悪さに未だに怒りが収まらず、ライアン・ジョンソン監督の過去作を思い返してみたってことで再レビューです。
この映画、演出とかカメラワークとかはすごく好きなんですよ。
前半の世界観は構築の仕方といい、見せ方といい説明的すぎず、でもSF的ワクワクも感じられて好感触。
ただ後半から雲行きが怪しくなってくる。せっかく近未来的な世界観、ルール設定があるのに急に哲学的な着地をするんですよね。なんだかフワッとしたオチだからタイムループ的な収まりも悪いし前半の世界観が好きな者としては不満。
ここがライアン・ジョンソン監督の力量不足なところなんだと思うんですけど、せっかく自ら広げた、あるいはスターウォーズで言うならば元からそこにある、豊かな世界観を生かすのが上手くないんじゃないでしょうか？
予算的にも広がりを持たせづらかったであろう本作ですらこうなのだからスターウォーズともなるともっとエライことになるし実際エピソード8はしっちゃかめっちゃか、てんやわんやの大惨事。あんな散漫なストーリーになっちゃったんじゃないですかね。
