カッシー

ボーはおそれているのカッシーのレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.1
?の連続。
シュールで乾いた笑い、ボーの視点で描かれる世界観の歪みにクラクラ。
とことん可哀想な目に遭い続ける男を永遠見せられる3時間。ユダヤ教徒の戒律の概要とそのメタファーであるという解釈を聞いてはーんと多少は納得。
長く座ってこのカタルシスの無さは鑑賞前に期待していたものが的外れだったのかもと思わされる。

ボーのアパートの前の描写は、出張の際毎回泊まるベトナムのホテルを思い出す。
通り一本挟んだコンビニに行くにも、川のようにとめどないスクーターの流れとガールズバーの客引きに怯えながら水やらサンドイッチを買うあの寄る方なさは程度は全く違えどボーの気持ちに近かったりして。
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