湯林檎

パフューム ある人殺しの物語の湯林檎のレビュー・感想・評価

3.8
内容的にスコア値が決めにくかったので平均方式で評価。

内訳
映像、演出 ☆3.8
ストーリー、脚本 ☆3.3
演技、キャスティング ☆3.9
独創性 ☆4.2

平均 ☆3.8

フランス、ドイツ、スペインの合作映画なだけあってデカダンスな芸術作品を彷彿させる映画だった。
あらすじを読むとわかるように主人公は恐ろしいまでの変態である。しかも無口で言葉が達者でない風に描かれていて何を考えているのかよく分からない人物というのもまた恐ろしい。でも逆に対人関係がまともに築けないからこそ嗅覚の才能に縋って生きるしかなかったのかと思うと儚い人生だとも思えなくもなかったりした。どちらにしても気色悪いとは思うけどw
(正直言って警察犬よりも鋭い嗅覚を持つ人間が実在するのかどうか疑問だけど不道徳な美というのは芸術のテーマにもよくあるものなのでそこはあえてスルー)
あとは後半30分くらいのところで大勢の男女が野外で乱行するシーンがあるのだが想定外のシーンに思わず魅入ってしまったw

実は少し前まで香水に一時的にハマって色々買ったり香水のことを調べたりしていたので題材としてはかなり興味があったし、映画の前半で香水と音楽の類似点について語っていたシーンがあったりと個人的なツボもあったので部分的には好きなところもあった。

セックスシーンはないけどひたすら官能的でグロテスクな作品だった。

※この映画の蛇足の感想を下に書きましたので良かったら読んでみてください!
https://twitter.com/yuringo00001/status/1284794563656183809?s=21
湯林檎

湯林檎