ここ最近見たアニメの中では極上の逸品。
「呪術廻戦0」と並ぶ完成度とエンタメと
しての面白さがあった！
昭和鬼太郎世代なので猫娘がギャル化した
今の鬼太郎には興味がなく関連作の視聴と
かしてなかったけど、本作は骨太で昭和と
いう時代が背景になり「村社会、禁忌、
裏鬼道」など昭和という時代の持つ暗い
部分がぐいぐいと引き付ける。
導入部ではなんとなく「犬神家の一族」を
彷彿とさせる閉鎖された村社会の闇と狂気
を描き一気にのめりこむことができる。
ちゃんと謎解き要素もあって一会社員が
まるで金田一耕助のように鬼太郎親父と
バディになって村の謎を解明していく。
親父殿の名前劇中では「ゲゲ郎」で進んで
いくのだが本当の名前は何なのかな？
ゲゲ郎のキャラが良すぎてもっとスピンオフ
作って欲しいな。
妖怪もちゃんと怖くてバトルシーンも迫力あり。
ちゃんちゃんこやリモコン下駄のルーツも知る
ことができオールドファンへのサービスも忘れ
てない。
軍隊経験を通じて人間の醜さを露にさせるという
原作者の精神もちゃんとテーマとして描かれてお
り、ラスボスの爺の嘲笑が終盤のカタルシスを
全開放しエンタメとしては一級の展開。
いやぁー素晴らしい作品でした。
そして後日談的にエンドロールで原点である
「墓場の鬼太郎」に繋ぐって最後まで席を立てない
構成の素晴らしさ。
見終わって余韻に浸りながら鬼太郎の声優さんが
変わっていて、目玉おやじを野沢雅子さんがあてて
いることも昭和世代にはノスタルジーを感じるのです。
昭和世代は目玉の親父は声優「田の中勇氏」のあの
個性的な声で脳内再生され、鬼太郎は野沢さんだった
ので。
目玉おやじのモノマネは昭和世代なら必ず一度は
チャレンジしたはず(笑)
いやー、何気なく見たんだけど大収穫でした。
目玉おやじの元々の姿って知らなかったので
それも嬉しかったなぁ。ゲゲ郎が作中で露天風呂に
入ってるシーンがあったのだけど、思い返すと目玉
になってからは「茶碗風呂」のシーンが多かったので
そこもなんか親父さんらしくてスタッフさんもそんな
裏意図があったのかと私的にニヤニヤしました。
