現実逃避帰国準備

クラウド アトラスの現実逃避帰国準備のレビュー・感想・評価

クラウド アトラス(2012年製作の映画)
3.5
同じ俳優達を使って、1800年代から2300年代までの6ストーリーを交互に見せて、輪廻転生を表現している。輪廻転生のストーリーも、昨日レビューした『トランセンデンス』と同じく、「意識/魂とは何か?」と考えさせられる。

各俳優が特殊メイクなどして、男から女へ生まれ変わったり、白人から黒人に生まれ変わったりして違う人生を歩む人物を演じる。特殊メイクが完璧すぎて、どの役者か認識できないで見過ごしてしまうと、映画が伝えたい事の理解度も減ってしまう。トムハンクスは全ストーリーで認識できた。Wikipediaでストーリー毎の役者と役柄の表があったから、それで確認すると、この人が、この役者だったの‼とびっくり。ヒューゴ・ウィーヴィングとヒュー・グラントの変身っぷりが面白い。

役者と役柄の関係を確認してから観た方がいい。生まれ変わっても、前世と同じ人(生まれ変わって別人になった人)をまた好きになるとか、前世のカルマとかも気づける筈。

ネオソウルのストーリーで、ソンミを助けるチャンの顔が、『アバター』のキャラの様に目が離れていて、その目が極端に小さいから、宇宙人か? プラスティック顔のクローンか?と思ってたら、普通のアジア人という設定だった。白人の役者がアジア人の役になる為の特殊メイクをしたと分かって、えええ!?とびっくり。あの顔がトラウマになりそうなくらいCreepy。

この映画は、2回観る映画。1回目は、自力でどこまで役者を認識できるかを楽しみ、2回目は役者の役柄を確認した上で観て、各ストーリーの繋がりをよく理解して輪廻転生の概念を楽しむ。

いろんなジャンルの映画6作品をいっぺんに観た様な気分になるから、一粒で6度美味しい映画かな??

5/27/2020