soutaの映画まとめ

舟を編むのsoutaの映画まとめのレビュー・感想・評価

舟を編む(2013年製作の映画)
4.0
【soutaの邦画つぶやき No.459】
"舟を編む"


人とのコミュニケーションが苦手な馬締は、辞書編集部に異動となり"大航海"という新しい辞書制作に挑むこととなった。完成まで数十年を要する中で、妻となる香具矢との出会いがあった。


言葉は人同士が会話や文字を通して分かり合えるようにして生み出された、正に人類の歴史とも言える。生まれた言葉の数は広大な海のようで更に日々意味も変化していく。間違ってはならない正しい意味で言葉を集めて扱う仕事はどこまでも奥深くてあまりに大変だ。

馬締と香具矢の出会いも素敵で、良い距離感。コミュ障全開の松田龍平がとてもハマり役で良かったし、長期に渡る辞書制作は馬締の成長の物語でもある。もっと堅苦しいのかと思えば、温かくて面白かった。自分の好きなタイプの作品だった。