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ザ・ウーマン 飼育された女のsmithmouseのレビュー・感想・評価

3.1
「彼女を飼うの?」
あり得ないシチュエーションが暴く、普通の家族のグロい内面。
今月はケッチャム原作を2本観てしまった。
心が黒くグロテスクになってく気がするぞ(´Д` )。

ある日父親が森で捕まえてきたのは”人間”。それは産まれた時から森に暮らす、人語を殆ど解さない野蛮人の女性。連れ帰り地下室で飼育を始めるが、それを機に次第に家族の持つ狂気が顕在化し、カタストロフィを迎える。

この映画に出てくる男(父親と長男)のキャラクターが笑える程位に腹が立つ。
女というものに対して徹底的に歪んだ感情を抱き、妻に娘に同級生に地下室の女に虐待を加え、正当化していく。まじ胸糞ワリー。
家族を暴力や権力で支配する親父の仕事が法律家ってとこになんともイヤーな皮肉がきいてる。

最後の最後に家族の隠し持っていた秘密が暴かれ、文明人である筈の立場から野蛮人にも劣る存在に成り下がった瞬間の後の凄惨な復讐劇は暗い爽快感があった。
人食い女ランボーみたいな感じ?
ウーマン姐さんが松◯健の上様に見えた。

どこまでもグロテスクで悪趣味なんだが、そんなものは木材で吹っ飛ばす。
理性と野蛮の切り替えボタンがいつの間にか切り替わってしまってる映画。
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