KSat

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日のKSatのレビュー・感想・評価

1.6
ゴミ。もし「ライフ・おっ・ぱい」っていうavがあったなら、そっちのが面白いに違いない。

映像美を追求したんだか知らんが、一周回って、NHKのEテレでやってる海外のティーン向けのドラマとかドキュメント番組みたいな安っっっっぽい画になっている。これがアカデミー撮影賞とか、みんな目が腐ってるとしか思えない。

あと、もうそれが「撮影」なのか「CG」なのかわからんが、「どう?キレイでしょ?」という場面があまりにも狙いすぎて、一周回って酷い。海の場面なんか、まんまラッセンの絵。田舎の喫茶店じゃあるまいし、寒すぎる。回想場面以外も含め、全カットが合成ないしCGなんじゃないかっていうほど、全てが悪い意味で作り物臭い。勘弁してほしい。

でもって、前置きが長い。クソ長い。全部で2時間の映画で、漂流する噺なのに、漂流始めるまでに45分もかかってる。バカじゃないの?
その前置きにしても、同時に色々な宗教に手を出す噺なんかは、信仰の自由はあれど「家」を重んじるインドにおいてはちょっと考えられないと思うし、そういう宗教云々がどうでも良くなる後半の展開(宗教が単なる飾りでしかない)を考えたら、マジでどうでもいい。ロマンスとかもマジでいらん。

肝心の漂流についても言わずもがなだが、オチにしても台詞で全部片付けるっていういい加減さ。カナダにおける「現在」の場面のいかにも小説の地の文そのまんまなんだろうなっていう描写の適当さからして、悪い意味で「小説の映像化」をそのまんまやってるようにしか見えない。

良かった点は、冒頭のポンディシェリの街並みくらいだろうか。行ってみたくなった。でも、それもほんの一瞬だけしかない。
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