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シュガー・ラッシュのNMのレビュー・感想・評価

シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)
3.0
期待ゼロで見始めたら意外と入り込んだ。まず主役の孤独が説明される。
そして現状を打開するため挑戦をし、分かり合える仲間と出会い、新しい人生を切り開く。
特にオープニングとエンディングが良いので、全体の満足感が高くなる。

原題を直訳すると「ぶっ壊せ ラルフ」といったところか。
主役は、ゲーム内の悪役・ラルフ。身長2m。

仕事は悪役。ゲーム内で建物を壊すこと。それをヒーローが直して回る。
ヒーローはみんなに好かれてるけど、自分はいつも一人。

セラピー「悪役の会」では、各ゲームの悪役が集い、悩みを共有しあう。
クッパ、ザンギエフ、ゲームに詳しくなくても見たことのある悪役たちが円になって座っている。

ラルフはゲームの30周年パーティにも呼ばれなかった。
ついに一念発起、自分だってみんなの輪に入りたいと、他のゲーム「シュガー・ラッシュ」でヒーローのあかしのメダルを探すことになるが……。

分かりやすいが、単純ではないストーリー。
観る人によっていくらでも深く考えられる。子どもなら子どもなりに、大人が観ても「これはこういうことを言いたいのでは」と想像がはたらく。

悪役だと決めつけている人は、本当に悪者か。
そうさせているのは私たちではないか。

みんなに認められることは、それほど大事なことか。
一人でも理解者がいたらそれでいいのではないか。

等々。
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