Linla

遺体 明日への十日間のLinlaのレビュー・感想・評価

遺体 明日への十日間(2012年製作の映画)
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あの時何処で何してましたか?

誰しも一度は
尋ねられた事あるかと思う

でも
誰にも訊かれる事なく
誰にも何も云えぬまま
命を絶たたれてしまった方々

あの日のあの土地、人々を
おそらく映画としてではなく
忘れてはいけないからと
創られたであろう作品。

いつのまにか忘れてる私達。
あんなに日本中が
節水、節電と呼び掛けられ
公共の施設も照明を最小限に
営業時間も短縮にされていた

当時自分も最寄り駅が
東京都下だったが計画停電で街が真っ暗になった。
ファミレスで時間潰した。
やはり節電で薄暗い店内に
音量を抑えたBGM,
そんな中
ドリンクバーのグラスを
お代わりの度に新しいの使い
テーブルに溜まったそれを
店員に下げさせている客観て
自分がなぜここにいるんだろと
店を後にした。

メンズの売り場にて
これ女性でも大丈夫ですか?とストールを選んだ男性。
シャイな方だと思い
プレゼントですか?と訊くと
これから被災地の実家に帰り
寒さに困っている母にと。
自分の無神経さに腹が立った

理不尽をたくさん抱えながら
今も力強く生きている人達が
いる。

人の痛みを思う気持
何かしら出来る事はないかと思う気持
誰でも持っている気持

もっと気付いて下さいと
演技ではない、西田敏行が
訴えかけてくる。
Linla

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