遺体 明日への十日間の作品情報・感想・評価・動画配信

「遺体 明日への十日間」に投稿された感想・評価

mz

mzの感想・評価

4.0
コロナの影響か、TSUTAYAの店頭で命の尊さを考えるというテーマでおすすめされていて気になって借りた作品。

東日本大震災のリアル。
私たちが目にすることなく知らなかった遺体安置所という裏側。

西田さんの演技があたたかくて涙が出そうだった。
初めて観た時に泣きすぎて心が痛くなった
こんな事が3.11で起きてたなんて信じられななったけどこの映画を通してすごく感じる事ができて、見てよかった

親子のが1番心が痛かった、
QTaka

QTakaの感想・評価

4.5
九年経って、今、確認できることも有る。
今、しなければならない事も、思いも有る。
そういう立場で映画を選ぶなら、この一本もそこに選ばれるだろう。
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この映画には、ヒーローもヒロインも居ない。
ただ、そこに居た人々と、そこで起こった出来事が克明に描かれているのみだ。
この映画について監督が語っている言葉がすべてを示していると思う。
『被災地で、今も、そしてこれからも生きていく人たちのことを常に忘れないで作っていきましょう』
この映画は、生きてきたことの証と、これからも生きて行く事への支えになるのだと思う。
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さらに監督の言によると
『俳優の皆さんにも「僕がこうしろああしろとは言えません。だから自分が感じたままに動いてください」とお願いしました。』
忠実に再現された体育館の遺体安置所には、ご遺体を模した人形が運び込まれる。
そこは、あの日のその場所なのだ。
子どもの遺体を前にした場面で。
『釜石市の若い職員を演じた志田未来さんは、子どもの遺体を前にしたときにカメラから逃げるようにして背を向けました。演出はしていなかったので、顔を撮ることができなくなってしまいましたが、彼女が自分の感情をさらけ出した結果だったので、そのまま映画の中でも使っています。』
映画の中で一番グッとくるシーンだった。
こうしてその場面を知ると、志田未来という役者の凄さもわかってくる。
西田敏行さんが演じる民生委員は、この安置所で遺体となった一人ひとりに声をかけて回る。
皆が、その背中を見て、ここがどこで、どう有るべきなのかに気付き始める。
歯科医役の柳葉敏郎と歯科助手の酒井若菜が演じる二人は、遺体一人ひとりの確認のため、奮闘しながら、変わり果てた知人と出会う。その時の悔しさ、哀しさをその姿に表している。
何もかもが、再び撮影の現場で起こったかのようだ。
役者は、こうして心をさらけ出してそこに立っているのだとわかる。
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映画の内容について語ることはない。
これは、見て、感じて、噛みしめる事しかない。
だから、この映画は、見て欲しい。
何度でも、この春に、毎年の春に見て欲しい。
起こったこと、その現場、そこに居た人々の姿。
私の想像を遥かに超える現実をそこに確認することで、初めて現実に少し近づける。
今朝、言葉を交わしたその人が、そこに横たわっている。
津波に揉まれながら見失った家族をそこに見つける。
そういう風景を想像できるはずが無い。
だから、こうして映画が有る。
この原作を現場の取材から書き上げたジャーナリスト石井光太氏に感謝。
この映画に、そして、役者たちに感謝。
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忠実に再現された現場を元に、役者たちに感じたままを演じさせた君塚良一監督の演出は、まさに役者たちにその本領を求めたのだと思う。
感じたままに演じる事の難しさを、この映画は示していたように思う。
同様に、3・11をテーマに撮られた「風の電話」(監督:諏訪敦彦)が有る。
諏訪監督は、脚本にセリフを用意しない。
その場に有って、感じたままの演技を求める。
この映画で主演のモトーラ世理奈の姿もまた素晴らしかった。
それは、本作『遺体 明日への十日間』で見た役者たちのそれと通じるものが有る。
その場に自らを置く事で得られる何かが現れるのだろう。
こうした演出の妙を目にすることに驚きを感じるとともに、役者・監督の素晴らしさを実感する。
これは映画なんかじゃない、あの日々の記録だ。涙とか感動とかそんなんじゃない。

歯を喰いしばらないと、怒りが抑えきれなかった。深く息を吸わないと、生きていられなかった。
だいき

だいきの感想・評価

4.9
とにかく凄い映画だった。

3.11を迎え、岩手県釜石市の遺体安置所を舞台に、急遽管理を任された市役所職員とその部下達、見かねてボランティアを名乗り出た元葬儀屋の民生委員、歯形や治療痕から遺体の確認作業をひたすら行う事になる歯科医師に歯科助手、検死作業を行う医師に遺体の搬送を担当する市役所職員達を軸に、凄惨な現実を描く。

原作は未読ながら、実際に遺体安置所を取材した上でまとめたルポタージュを原作に作っているのでドキュメンタリーかのように生々しい。

例えば、遺体安置所開設当初の泥々しい汚れたブルーシートやその上に無造作に置かれていく大量の水死体。そして余裕が無くなって肉体的にも精神的にも疲弊していく警察や消防団。何も分からずその場で立ちすくんでしまう市職員の面々。

その場に居る全ての人の実際にその場に居るかのような演技にはだただ圧倒された。

その雰囲気を大袈裟な演出抜きで優れた俳優達が完璧に表現していたから、観ていてとにかく辛い気持ちになった。
と同時に、そんな過酷な現場でとにかくベストを尽くそうと実際に対応したすべての方々に尊敬の念を持った。

震災当時といえば、特に印象に残っているのが海外メディアが報じた体育館に並ぶ大量の棺桶と、そのうちの一つに「20代女性」に並んで「○ヵ月胎児」と書かれている写真だった。
しかしながら安置所をゼロからその状態まで持っていった方達の事までは今まで考えもしなかったから、今回この映画を観てそんな方達の苦労や努力を知れて本当に良かった。

今後3.11について考える上でも外せない映画の一つになったと思う。
kurasaki

kurasakiの感想・評価

5.0
気にはなりつつも
気の重さからか

観たい気持ちと
見たくない気持ちとで
なかなか観ることが出来ず

たまたまちょうど3/11のため
観ちゃいました

サブタイトルから
悲観的にならず上を向くための日数
そんな作品かなとか思ってましたが

そんなキレイゴトなんかじゃなく
ただただ
本当にリアルな現実が
ありのままにあったことが
本になって映像化されたもの

自身が体験して直に見た人でなければ
こんな状況を想像もできないくらい
直視できない現実

それでも
やらなきゃいけない
せめて
こうしてあげたい
その想いを映像にしたもの

感動とはいえないモノ
人として大切な根源のようなモノ
感じると共に
風化してはいけない
眼を背けてはいけない
皆が知っておくべき事実を
もっと観てもらいたい作品

やるべさ
Fukushima50
東日本大震災関連
過去鑑賞より

次々と運ばれるご遺体
これでもかと起こる余震
そんな中、
ご遺族とご遺体を癒す、西田敏行さん

お経を唱える住職役の
國村さんが途中詰まる
演技だろうか?

私の故郷は仙台

地震直後、身内と連絡が取れない。
やっと繋がり無事の声に安堵した。

出先から帰宅だが、
通常1時間半の道のりが6時間もかかった
帰宅難民

数日後
電力不足で行われる輪番停電
夜の街に灯りが消えた。

テレビはAC宣伝
このCMを見るとあの時を思い出す。

日本が止まったかに思えた。

今の家は国道から2キロ程、離れているが
早朝、騒がしくて目が覚めた。
外に出て見ると長蛇の車の列
ガソリンを求める人達。

震災2年後に
久しぶりに故郷へ
都市開発が進んでいて綺麗な街並み
もしやと思い車で進むと
仮設住宅があった。

近隣には、見上げるような病院がそびえ建っていた

選挙でお金を使うなら
震災、災害に遭われた方へ少しでも

何故か
シンドラーの言葉が…
「車を売っていれば
何人助けられたであろう!」

今も
この言葉に
胸に込み上げてくるものがある。

消費税Up
復興、被災支援のためなら

こんなわたし、
生きている事、
生かされている事に感謝

この作品には
スコアが付けられません
スコアレスです。
peche

pecheの感想・評価

3.3
3.11の報道では知る事のなかった遺体安置所での出来事。

事態の収拾にあたる人々の精神的な辛さも凄まじい。
牛猫

牛猫の感想・評価

3.7
東日本大震災により被災地となった釜石市を舞台に、遺体安置所の現実を描いた話。

当時の様子をありのままに映像にしようとしているのが伝わってきた。
遺体を運んでから、次々と検案・検歯を進めていく様は壮絶。その中には子どもや妊婦さんも含まれていて、映画といえど胸に重くのしかかってきた。

上映時間105分の中で映し出されるのはほとんど遺体安置所である学校の体育館のみ。その体育館に入れ替わり立ち替わり色々な人がやってくるけれど、それぞれの人に対して映画的な掘り下げや脚色があるわけではない。ニュースやメディアでは描かれることのない、あくまでも忠実にそこにいる人たちを描こうとしていた。

最初は泥だらけの床の上にブルーシート一枚被せられただけの雑多な状態で置かれていた遺体も、地元の人たちやボランティアの人たちの協力があって徐々に環境が改善されていった。亡くなった人や遺族の人に対して少しでも寄り添おうとする、その姿勢には本当に頭が下がる。

あの日の悲劇を忘れないためにも、そしてその悲劇に必死に向き合った人がいたことを知るためにも、見ておくべき作品だと思った。
miki

mikiの感想・評価

3.8
前半観るのがつらくてやめようかと思いましたが、一生懸命な人々に心を打たれて最後まで観れました。何度も涙が出そうになりました。
被災地の方など、まだつらい方には厳しいかもしれません。
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