ガブXスカイウォーカー

ブラック・ジャックのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

ブラック・ジャック(1996年製作の映画)
3.6
22年ぶりの再鑑賞。

ゲストヒロイン、ジョー・キャロル・ブレーンのキチガイぶりがすごい。自分の開発した新薬エンドルフ・アーが奇病モイラシンドロームの原因だと言うのに、患者を無理な手術で死なせる冷酷さ。さらにそれらを隠してブラック・ジャックに治療を依頼するが、手を引かせないようモイラシンドロームに感染させたり、ピノコを人質に取ったりもする。
その狂気がグイグイと観客をひきつける。
強引なストーリーや異常なヒロインだと言うことはスタッフだって承知の上であろう。いや、意図的に狙ってやっているのかもしれない。細かいことは気にせず、ぜひ杉野昭夫のキャラクターデザインと作画、高橋宏固の撮影技術、そして今は亡き出崎統監督の名演出を味わってほしい。その映像美は古さを全く感じさせない。