舞台は北海道らしい。学ランの高校生がブルーカラーっぽい男に履歴書を渡す、どうやらアルバイトをするようだ。説明は最小で、自然体な演技がモノクロの画面に映される。
しばしば差し込まれる高校生たち3人のじゃれ合いはどれもロングショットの長回しになっていて、これがどれも実にいい。叙情的な雪景色というわけでも、荒廃を感じさせるわけでもなく、ただただ積雪地帯の地方都市といった風情にやたらと親近感を覚えてしまう。構図も巧みだし、全く寒がる気配がないのも良い。なんでこんなにも魅力的な画面が続くんだろうと感動してしまった。うまく言えないがとても好き。
