あるぱか2世

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったかのあるぱか2世のレビュー・感想・評価

4.4
最初このタイトルを知ったとき、何かの誤植かと思った。ピーター・セラーズまさかの三役。言われないと気づかないレベル。

ハイレベルなブラックコメディに徹していた。核の脅威がなくならない現代にも通ずるかなり鋭い物語。

データがないと意見を出せない軍部や、ソ連に対してもひ弱な大統領、コカコーラからの訴訟を恐れて自販機の狙撃を拒否する兵士など、社会のいろんな視点を風刺していて、とても94分とは思えないくらい濃厚な内容だった。

音楽も、有名な軍歌「ジョニーが凱旋するとき」をアレンジしたBGMが特徴的。

モノクロだからこそ際立つ映画だと思う。
あるぱか2世

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