最初このタイトルを知ったとき、何かの誤植かと思った。ピーター・セラーズまさかの三役。言われないと気づかないレベル。
ハイレベルなブラックコメディに徹していた。核の脅威がなくならない現代にも通ずるかなり鋭い物語。
データがないと意見を出せない軍部や、ソ連に対してもひ弱な大統領、コカコーラからの訴訟を恐れて自販機の狙撃を拒否する兵士など、社会のいろんな視点を風刺していて、とても94分とは思えないくらい濃厚な内容だった。
音楽も、有名な軍歌「ジョニーが凱旋するとき」をアレンジしたBGMが特徴的。
モノクロだからこそ際立つ映画だと思う。