青二歳

ジーザス・クライスト=スーパースター アリーナツアーの青二歳のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

この2012年アリーナ版に至り“JCS”は受難週登場人物たちのキャラ萌え作品であることを確信。ドレッドユダ。
1973年版は受難劇として観れたけど今作は現代に照らした寓話性が強く出すぎてそれが良し悪し。2000年版から現代社会の事象を記号として入れるようになったようだが…うーん。ローマ側(権力/支配)を機動隊とか警察とかの表象にしているのがどうにも…日本だと機動隊が鎮圧って余程の事だし、あるとしたら特殊な人たち相手だったりするのでピンとこない。欧米のニュースだと機動隊と衝突するのよく見るけど。“反権力”なんてものに受難劇を当てはめちゃ薄っぺらくなるのでは。
一方、主要な支配者・指導者たちのキャラクターはビジネスマンやTVスターの表象で素敵。お気に入りはカヤパとアンナス。何故かフリーメーソンの例のロゴを引っさげて登場し、よりにもよってビジネスマン風という。赤ジャケットのヘロデもいいけどヘロデはやっぱり73年版が最高だな。ピラトもよかった。

マグダラのマリア…左肩の刺青…“女力”はウーマンパワーの直訳だろうか。なんてオーダーしたらこの二文字を彫ることになるんだ…
青二歳

青二歳