エイブは一言で言えばダメ男なんだろう。結婚願望はあるがイマイチ頑張らない。父親の会社でのうのうと過ごしている。車も高級車で母ちゃんも甘々のアマ・ファロー。幸せだが足元はグラグラ。何一つ自分の力では立っていない。
人生は誰にでも平等なわけではなく、努力も報われない、努力しなくても不自由なく幸せ、まあまあ普通、苦労して頑張った分は幸せ、と当たり前だが十人十色。それを踏まえた上で…
まあ、言いたいこたあ、なんとなくわかるけど、そんなシニカルにドヤでコメディ臭させながら語らなくても良いじゃない。もうちょっと優しくしてよ？と、言いたくなるが、いちお、脱出のチャンスは残してはくれている。わかってはいるんだ。わかっては！
途中、痩せないと…的な、お！デブをDisって来たかwwみたいな台詞が挟まれてくる。たしかにね？俺もデブだからわかるんだが、ここ一番のときにグッと堪えたり、もうひと頑張りがホントにダメなんだよ！これがガタイの良い根性バリバリのデブと俺やエイブみたいな根性ダラダラ垂れ流しデブとの違いね？
なんか痛烈な斬れ味鋭いメッセージをノーバンで投げ付けられたような映画。たださ？
これある意味ハッピーエンドじゃね？って思っちゃう俺はやっぱ根性ダラダラ垂れ流しデブだな？怖い怖い…
