風立ちぬのtanayukiのレビュー・感想・評価

戦争反対だけど無類の戦闘機好きという宮崎駿監督の、ある意味限界を露呈してしまったファンタジー。純粋に技術を追求するエンジニアに罪はないと自分も思いたいが、自分がつくった飛行機が一機も戻ってこなかったという重たい事実を突きつけられた堀越二郎の心の葛藤を描けなかったのは、現実から目を背けてしまった弱さととられてもしかたない。いまとなっては絵の古さも如何ともしがたいと感じてしまった。

△2020/06/20 Blu-ray登録。スコア3.8