MARUKO

世界にひとつのプレイブックのMARUKOのレビュー・感想・評価

4.5
なんかテーマ的に、勝手に笑っちゃいけないようなブレーキが自分にかかってたけど、途中で外れた笑。
感情移入がうまくできなかったのは、この作品がある意味俯瞰的だったからかもしれない。
見守るという言い方が柔らかいかもしれないけど、観る側をそんなに深く立ち入らせてくれなかった気もする。

でも逆に言うと、それがうまくいってるから二人と家族を応援する立場になれるように導いてくれた。

″やけに字がきれい″だし、ジェニファーローレンスがとんでもなく素晴らしい表情で演技をしてるから、きっとそうなんだろうなって。
あそこで気づけたのも、着実に克服してる証だなって。
だからこそ(なんでほんとに来たのよ…)が心に突き刺さるように分かる。

賭けのシーンでさらに、感情移入とは遠いところへポーンと飛ばされるけど、
ダンス大会も含め「まあ、これでいっか」って、いつの間にか思えてた。
むしろ審査員&観客ポッカーンでも、「そう!それでいいんだよ、あんたらは!」って。
5点?知らないよ!これが今の私たち!

彼らだから分かり合える。彼にだけ聞こえる曲も彼女だから分かる、そして停止ボタンも押せる。知らぬ間に傷つけ合いもするけど、同時に互いの足りない部分を補いあって。
うまく言葉にできないけど、見終わってなんか幸せだった🍀。

p.s.とにかくジェニファーローレンスの演技が良すぎてまじで切ないし…かわいいし……。
それでいて、疾患の克服のプロセスは繊細だからより良い。
ストレス社会を生きる人もなんだか精神異常だったよね。
MARUKO

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