hal

世界にひとつのプレイブックのhalのレビュー・感想・評価

4.3
自分にとってはとてもいい映画でした。

精神病から立ち直る過程をボロボロになりながら見守り手を差し伸べる家族が(ギャンブルのくだりはちょっと理解が難しいことではあるけど)ほんとうに分かり合えた時はこの映画を見てよかったと思いました。

ロバート・デ・ニーロが父親という点でもったいないと言っている人もいるけど、パトリックの部屋に上がってきておまえと一緒に時間を過ごしたいんだって言うシーンは同じように涙が出ました。僕にはそんなことを言ってくれる父はいませんでした。

クリス・タッカーはただひとりの黒人としてこの映画に出演しており、彼のトークとダンスのおかげでまた一層話に緩急がつけられたと思います。助演男優賞モノかなとすら思うくらい!


パトリックは妻の浮気からの鬱で立ち直りきれない冴えない中年で、ティファニーも夫を亡くし暴言を吐きまくる荒っぽい女性。そんな2人がお互いの心をときに思いやりながらも本気でぶつかっていくところが魅力でした。

僕はこの映画から少しだけ勇気をもらった気がします。
もっと周りに感謝して生きていこう
hal

hal