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キャビンのNMのレビュー・感想・評価

キャビン(2011年製作の映画)
2.0
ホラー映画初心者にと薦められチャレンジ。

若い男3人女2人で山小屋へ出かける。
ヒロインは真面目そうで、他のメンバーもそれぞれ個性がある。グループの総合パリピ度は中ぐらいで、若さもあり正義感や友情もありという絶妙なメンバーが揃っている。

ところでとても気になることが。
冒頭から何者かが彼らをずっと監視し、連絡を取り合っているのだ。
どうやら彼らは何かのプロジェクトの標的にされたらしい。
彼らは白衣やスーツを着ていて、明るくて広い研究施設のようなところから監視し、技術班、化学班、研究班などかなり大人数が関わっているらしく、各国に支部があるという。ずっとユーモアを言い合い笑っていて、ダークな雰囲気など一切ない。

どういうことなのだろうか……。


グループが行く屋敷は不気味だし恐ろしいことも起きるが、明るい監視組織の様子が交互に挟まれるので、入り込むことなく一歩引いて客観的に観られる。それではいけないのかも知れないが、ホラーが好きでない人にとってはむしろそれが良い点。

とはいえこの組織はどうみてもおかしい。とにかく彼らの目的と、その不思議な研究が気になりつつ観る。

グループの方は思った通り一人ずつ消されていくが、彼らの災難は正直全然怖くない。
それよりこれをコントロールしている組織の方がよほど恐ろしくなってくる。

最後のバトルを見ると、組織側は火力の弱いSMGぐらいしか所持していないので、一応防犯用にあった程度で、まさか自分たちがモンスターたちと戦う準備が必要とは考えていなかったようだ。

結末もなかなか悪くない。ハッピーエンドではないのに何か爽快なものを感じる。これこそホラー映画の醍醐味だろう。
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