すずき

パラノーマン ブライス・ホローの謎のすずきのレビュー・感想・評価

3.7
300年前の魔女狩り伝説が残る街、ブライスホロー。
この街に住む少年、ノーマンは霊を見る事が出来る能力を持つが、その所為で学校でも浮いた存在、家族にもそれを信じてもらえなかった。
ある日、街外れに住む変人で有名な叔父が現れ、こう言った。
「私にも霊が見える、私は死期が近いので、私の代わりにこの街に未だ残る魔女の呪いを食い止めてくれ…」

あまりにも丁寧過ぎてCGにしか見えないという、ある意味で残念なストップモーションアニメを作るスタジオライカの第2作目の作品。
前作「コラライン〜」次作「クボ」と同じように、ホラーテイストの趣が感じられます。
特にゾンビ映画オマージュ?
1番怖いのはゾンビや怪物でなく、狂気を宿した人間、という所も良い。
あと唐突な「ハロウィン」パロディにも笑います。

こうしてライカ作品3作見てみると、どれも盛り上げ方が上手く、そしてクライマックスでは泣かせにかかる作りになってるのね。
今作もエエ話で、ホロリとくる。特に主人公と同じように、所謂「普通の人たち」と違う為に人の輪に馴染めない人には突き刺さる所もあるかも。