ゴロフキン

ハナ 奇跡の46日間のゴロフキンのレビュー・感想・評価

ハナ 奇跡の46日間(2012年製作の映画)
4.4
 卓球の南北朝鮮統一チームのお話。基本実話!

 はじめは反目しあってた南北の選手が次第に理解を深めながら一つのチームとして結束、そして涙の快進撃、、、って簡単に中身が想像つくし、実際想像通り。誰でも一点予想で展開が読める基本に忠実なスポコン映画。確かに小細工なしのド直球なんですが、その威力がとんでもなかったわけで……。

 もう号泣。中盤までのラブコメ調のゆるい展開で油断させて、後半南北の選手が一致団結してからの流れは先が読めてても泣けてしまう。ほんとやり口がズルいわ。特にvs中国戦の第4試合のスンボクちゃんの大活躍から涙が全く止まらなくなります。それまでがあまりにパッとしないキャラだっただけにここの爽快感はハンパない。そしてこの映画は手をゆるめることなく更に泣かせにかかります。最後のペ・ドゥナ&ハ・ジウォンも汗ダラダラかきながらの大熱戦。クールで冷静なペ・ドゥナと熱血のハ・ジウォン、二人とも気迫のこもった目つきがもはや劇画調!ただただ熱い。
 理不尽な判定をするバカ審判(トンカチで殴りたくなります)がいたり、中国チームが必要以上に憎たらしく描かれてたりしてコリア連合チームに全面的に感情移入。熱戦の結末も「卓球あるある」のアレで決めてくれますが、全然構わない。

 ちなみに涙のピークはそこじゃなくて、まだ更にアゲてきます。韓国映画ってほんとしつこいです。以前『7番房の奇跡』でとことん泣かされましたが、あれよりもこっちのが強烈かも。ラストのお別れのシーンも完全にどこかで30回くらい見た光景ですが、すでに涙腺がどうかしちゃってるんでアホみたいに泣けます。ジャケットを見てB級映画かと思ってたらとんでもない目にあう作品。そして最後のエンドロールでフィニッシュブローが飛んできますので覚悟してくださいませ。
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