トランスマスター

リンカーンのトランスマスターのレビュー・感想・評価

リンカーン(2012年製作の映画)
3.0
スピルバーグによるリンカーンの南北戦争と、奴隷解放運動を焦点にした伝記映画。
歴代大統領の中でも人気があり私の大好きな大統領のお話です。

◆良い点/注目ポイント
・共和党と民主党との党派を超えた議員の思想のぶつかり合いや、奴隷制の利害に関わる人々の行動や、ロビイストと国務長官のやりとりなど清濁併せ持つ政治の世界が、描かれています。
・トミー・リー・ジョーンズの髪型に違和感を覚えましたが、後半は色々な意味でスッキリしました。

◆改善点
・映画の尺の問題でリンカーンが、大統領になってからの一大事業にのみ焦点が当てられているのがもったいないところ。幼少期から、大統領になるまでのとんでもない苦難の連続とそれを乗り越えて米国大統領になるまでの過程が、リンカーン大統領の一生の中で一番人々を引きつける物語なのにそこを割愛しているのは本当にもったいないです。

◆総括
私のリンカーン愛に興味を持たれた方は、ナポレオン・ヒル著の『思考は現実化する』という本をご覧になり是非リンカーン大統領の知られざるエピソードに触れてください。