ハル

図書館戦争のハルのレビュー・感想・評価

図書館戦争(2013年製作の映画)
3.7
原作未読。
公序良俗に反する表現を規制するため、法律により本が自由に読めないディストピアな世界でのお話。
検閲対象になった本を保持してるといきなりマシンガンで撃たれたりする…
こうした国の方針に反し、自衛のために地方自治体が『図書隊』を設立して本を守っていくというのが大まかなシナリオ。

こうしてみると中々にイカれた設定なんだけれど、岡田准一がはまり役過ぎて意外と普通に見れてしまう。
教官である堂上(岡田准一)にいきなり「チビ!」と喧嘩を売る笠原(榮倉奈々)とのチグハグコンビもパンチがある。
実際に榮倉奈々のほうが大きいからこその攻めた演出。
リアルで岡田准一に「チビ」って言ったらファブル並みの速さで瞬殺されそうだけど…

また図書館戦争という名の通り、戦闘シーンやアクションシーン多め。
となると師範代岡田の見せ場が沢山あるという事。
堂上と笠原の稽古シーン、笠原が投げられたあと後ろから堂上にドロップキックをかました結果…高速タックル&腕ひしぎ十字でボコられたり。
グラビアを盗もうとした男がカッターナイフで切りつけてきたときも、神速で叩き潰す。
ただ立ってるだけなのに、強そうな雰囲気を醸し出す役者ってこの人しかいない気がする。
姿勢が良いわけではないんだけど、佇まいが自然すぎるんだよね。
無駄な力感がないというか、合気道や空手の達人みたいな感覚。
間合いに入ったら一巻の終わりだ…

こうした部分に加え、他にも恋愛要素やコメディ要素も織り交ぜられていて、万人が楽しめる形のエンタメ作品に仕上がっていた。
福士蒼汰や田中圭、栗山千明なども出ているのでキャストも割と豪華だし、原作未読でも十分面白みを感じられる。
しかし、本が自由に読めない世界なんて絶対に嫌だな。

では、続編があるみたいなので続いてそちらへ。
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