氷雨水葵

ヘンゼル&グレーテルの氷雨水葵のレビュー・感想・評価

ヘンゼル&グレーテル(2013年製作の映画)
3.7
2023年22本目

Happy Bloody Valentine's Day!

◆あらすじ
幼い頃、両親に捨てられ、森の奥深くにある’’お菓子の家’’に迷い込んだ兄妹ヘンゼルとグレーテル。

そこで魔女に捕まった2人だったが、かまどに魔女を放り込みなんとか生還する。

それから数十年後、魔女ハンターとなったヘンゼル(ジェレミー・レナー)とグレーテル(ジェマ・アータートン)は賞金稼ぎの日々を送っている―――。

◆感想
明日はバレンタインデー→最近『バイオレント・ナイト』観たな→同じ監督だし観るか→お菓子の家出てくるしバレンタインデーっぽいな

という流れで初鑑賞(安直)。まさかグリム童話がこんなダークアクションになるとは!両親を殺された兄妹ヘンゼルとグレーテルが魔女に復讐するという、なんともシンプルな内容。見どころは、ヘンゼルとグレーテルが魔女に対して容赦のないところ。そして『コンスタンティン』よろしく、ロマンが詰まったボウガンと銃が登場するところ。グレーテルはボウガンを使っているのですが、左右に同時に打てるギミックすごいし、かっこいい。てか、ボウガンってあんなに連射できないよね!?担いでる姿かっこいいなぁ!割と男勝りでクールな性格なので、そこも見てほしいです。めっちゃ肉弾戦でやられるし、痛々しいシーンも多いけど「この妹めっちゃタフやん!」ってなる。ヘンゼルは、お菓子の家で糖分を摂取しすぎて糖尿病になったという設定。基本銃を使っているので、こっちのほうがコンスタンティンっぽいですね(笑)兄妹が、お互いのことをとても大切にしているのが伝わってくるのも良いっ!
個人的には、終盤青年が撃った1発のショットガン(?)の弾丸が、広がって散弾していくシーン。そんな弾あるか!?と目を見開いてしまったし、「おおお!!」と謎に歓喜。
まぁ、魔女が魔法を使う場面は少なく、後半はヘンゼルとグレーテルともに物理で戦っていたので、そこは残念…。ただ、ストーリー自体はテンポよく進み、ダラダラと幼少期を描いているわけではないので、そこは嬉しい。魔女に対しての容赦のなさをガン見できるし、グロ表現は多いですが、そういうのが大好物な人にはおすすめ。

そして、主役二人だけでなく、ベンジャミンやエドワードといった脇役たちの活躍もあって面白い。酒場でベンジャミンがヘンゼル&グレーテルと話しているシーンでは、人間が爆殺されるのですが、ヘンゼルがベンジャミンを盾にしてるの笑ったww血をたっぷり浴びても、当然のようなリアクションとるグレーテルもやばいww
弱ってるグレーテルを助けたエドワードもいいキャラクターでした。2人のやり取りを見て、なんとなく先の展開は読めたものの、仲間が増えてここからまた魔女狩りが始まると思うとワクワクしますね。

また、黒い大魔女を演じたファムケ・ヤンセンがすごく美人でした。まぁ次の瞬間には、ヤバい顔になるわけですが、黒髪ロングで見栄えはバッチリ。優しい魔女ミーアを演じたピヒラ・ヴィータラもよかったです。ヘンゼルとの関係はイマイチだったけど、終盤は兄妹を助けるために魔女らしく戦っていました。にしても機関銃似合うな!!
魔法で防御する魔女にも効く、聖水みたいなのをぶっかけた弾丸と武器で戦うという設定面白すぎか!

魔女たちが爆散するシーンはスッキリするし、重々しい雰囲気はないので軽ーい気持ちで観やすいと思います。魔女とかロマン武器とかテンション高めハントとかが好きな人に観てほしいですね。

『バイオレント・ナイト』もそうだったけど、こういう御伽噺とかグリム童話をグロ満載でリメイクさせたらトミー・ウィルコラ監督が一番なんじゃない?

あ、グレーテルの谷間好き
氷雨水葵

氷雨水葵