初見は浅草東宝のオールナイト。見直したいて思った所にamazon primeで発見！
角川による石坂金田一ブームの、いわば前夜祭的な作品。横溝再評価のバックボーンを後押ししたのなら、とても歴史的功績が大きいな。
金田一が中尾彬で、風貌がヒッピー風にアレンジしてる。ATGということで予算もなく、舞台設定を昭和初期から制作当時の時代にしたことが要因。
だが、千恵蔵から高倉健までの歴代に比べて、翌年の石坂浩二の決定版までは最も金田一のイメージが合っていたと思う。
作品は本陣殺人事件。金田一のエピソードとしても一番最初の事件。磯川刑事(東野英心)との出会いでもあり、久保銀蔵も被害者の身内として登場してる。
一柳家で起きた密室殺人事件の謎を解くために呼ばれた金田一。
被害者の新婚夫婦の弟がミステリーマニアで、金田一の質問で一番のミステリーは、ガストンルルーの黄色い部屋の秘密をあげてるのが興味深いね。
ミステリーとしてはテグスを使ってトリックで、金田一としては割と珍しいネタなんだよね。
