本陣殺人事件の作品情報・感想・評価

「本陣殺人事件」に投稿された感想・評価

森崎

森崎の感想・評価

3.0
金田一耕助、初めての事件。
シリーズ第一作目である「本陣殺人事件」、ちらと話には出るものの1992年の映像化を最後に一向にお目にかかれないものだから借りますよ。舞台を現代に置き換えた中尾彬のジーパン金田一は噂に聞いていて初見にはどうかと思ったけどこれしかないもんしゃーない。
と、観てみたらなかなか良かった。

季節外れの雪が降った夜、婚礼を終えたばかりの夫婦が離れで死んでいるのが見つかった。琴の音が聴こえたという不可解な密室殺人に金田一耕助が挑む。

雪と琴というどこか雰囲気のある設定を活かしたのかこの映画はどこかアーティスティックな雰囲気。弁柄の壁、紅をさした唇、血に染まった装束といった色の数々や目元や顔のアップなど。
田舎の閉鎖的な空気や慣習をはじめ、人の心に潜んだ気持ち悪さだったり痛みや悪意、異常性をこれでもかと描いたのはミステリーよりも人間ドラマを描くという気概が感じられた。


ただ、今映像化するとしたらやっぱり難しいのかな…それとも金田一といえば見立て殺人だったりスケキヨや祟りじゃー!のようにキャッチーさがあるものとしてイメージしちゃうけどこの話はそうではないとこかな。

ちょっとネタバレになるけど、トリックが「ぉおお、おーん…」みたいな感想になったのと、処女信仰であったり行き倒れの人間?ムム?みたいなところかしらん。
でも今でも処女信仰はアイドルに言えるだろうし優秀な兄に比べられる弟という構図は様々な作品にも言えるし行き倒れの男は容疑者Xの献身みたいなこともあるとも言えるし…、とか考えてたらこの作品って結構普遍的なことを書いているんだなと驚いた。人間の醜さや不可解なところはいつの時代も変わらないな。いつかまたこの作品も新しく作られたら観てみたい。
最近またソフト化されたのを知り、昔から好きなので、配信レンタルしました
改めて観ると、1番映画化しやすい長さとヴィジュアルの横溝作品。市川崑さん金田一と違い、原作とほぼ一緒でしたね
原作も何度も読んでいるせいもあるので、淡々と進む映画はなんだか映像でおさらいをしてる様な感じで、イマイチ盛り上がりには欠けました。が、映像美があって、スゴく忠実な映像化なので、ストーリー知らない人には見応えがあると思います

唯一違うとすると、金田一耕助がGパン姿って事でしょうか。それでも金田一役の中尾彬さんは非常にいい演技で違和感がありません。加えて、安定の田村高廣さん。東野英心さんの磯川警部や高沢順子さんの鈴ちゃんもいい味出してます。新人の頃から水原ゆう紀さんは割と不運な役であららと思ってしまいました
otom

otomの感想・評価

3.5
売れないフォークシンガーみたいないでたちの中尾版金田一。密室殺人を描く話自体は面白いけれども、いささか作りが雑な気もしなくはない。とは言え、おかっぱ不思議少女が可愛かったので良しとする。後の金閣寺、西陣心中に活かされた高林監督の理想の女性像の片鱗を伺う事ができる。それにしても、時折挟まれる中尾彬(明らかに別人)のアフレコが一番の謎だったりする。まずまず。
kaname

kanameの感想・評価

3.0
とある地方の由緒正しい旧家で発生した「密室殺人」を描いたミステリー映画。

田舎の因習、よく分からん動機、強引すぎるトリック、色々と違和感だらけの内容ではあるが、不思議な魅力と味わいが詰まった作品w

ただ…金田一耕助は小綺麗なキャラじゃ重みがなくてダメだわ…w
先週原作読了からの鑑賞。添い遂げる人が処女かそうでないかで起きた密室殺人事事件簿…原作読了したあとだと少々物足りない…でも上手く映像化されている作品です!!原作→映像、映像→原作どちらでも…と思いますが横溝御大の作品を体験していただきたい〜このあと角川金田一シリーズがより堪能出来ます〜〜(ノ-_-)ノ~┻━┻角川金田一シリーズでも中尾サン演ってほしかったなぁ〜〜
横溝正史映画は市川崑さんの『犬神家の一族』『悪魔の手毬唄』の2作品だけ鑑賞済み。

ただこの映画、あの中尾彬さんが金田一耕助を演じてる変わり種ということで『獄門島』へ行く前に先に鑑賞。


サングラス、ネックレス、ジーパン…
ヒッピーのような中尾彬金田一、色々違いすぎ!(笑)

『犬神家ー』公開前の映画で、当時はまだ"金田一耕助像"が浸透してなかったのかな。


市川崑版だと〈脳内人物相関図〉の作成に苦労するも、今回はかなりシンプル。密室トリックの種明かしを答え合せのように一部始終見せたり…とある意味横溝正史ビギナーにはぴったりの一本。

ただ逆に言うと、『犬神家ー』を見た後だと物足らなさを感じるのも正直なところ。
フレアタイプのGパン履いた金田一
演じるのはなんと若かりし中尾彬
なかなかどーしてこれがいい感じ
風習が残る田舎が舞台
それがまた味わい深さを引き立てる
sugenon

sugenonの感想・評価

4.2
中尾彬as金田一、1975年映画「本陣殺人事件」
昔から金田一フリークの割りに3年前に初見というこの作品。
岡山を舞台にしているにも関わらず、塚本晋也の「鉄男」や長谷川和彦の「太陽を盗んだ男」にも通じる日本映画ならではのスタイリッシュさを感じる、非常に都会的な彩りと演出でした。全編覆う心臓の鼓動にも似た、水車の音が秀逸。その音楽担当が後に、かの尾道三部作で名を馳せる大林宣彦ってのも発見でした。うーんやっぱいいなー70年代日本映画。
完璧を求める、ぼんやりだがと分かる気がする。
三本指の男が死ぬまでのシーンが一番泣けたが、
中尾彬はどうしても悪役顔で、
本編を見るまでDVDのパッケージ写真は
容疑者の一人だと思っていた。
原作未読だが、結局真犯人は自殺するという
金田一ものの定番はすでにここから始まっていたのか。
し くっ た ー ー ー っ!!
(やっちまった〜)

僕ね、推理モノ好きなんですよ(笑)
(知らんがな)

いつか推理モノの映画を集めて、新コーナーを展開したいと思っていました〜♪
(記念すべき初回は「金田一耕助」にしようと決めてました!)

<金田一耕助シリーズ>
超☆有名な作品を挙げると…?
「犬神家の一族」
「八つ墓村」
「病院坂の首くくりの家」
等が真っ先に出て来ると思います。
(色々な作品にオマージュされているので聞いた事のあるタイトルだと思います)

しかし、今回チョイスした作品「本陣殺人事件」は金田一ファンとしてはどうしても外せない作品なのです!!
(何故ならば…!?)

原作者、横溝正史の小説にて"初めて金田一耕助が登場した作品"なのです〜♪
(あまり知られていないのが残念ですが…)

昭和初期、岡山県の旧本陣の末裔一柳家の屋敷では、長男一柳賢蔵(いちやなぎけんぞう)と小作農の出である久保克子(くぼかつこ)の結婚式が執り行われていた。
明け方に近くなった頃、新郎新婦の寝屋である離れ家から悲鳴と琴をかき鳴らす音が聞こえてきた。
雨戸を壊して中に入ると、賢蔵と克子が布団の上で血まみれになって死んでいた…というお話です。
(当時では珍しい"密室殺人"が取り上げられています)

それでですね、何を失敗したかを説明しますと…(笑)
(この作品に違和感を感じた人は鋭いです)

金田一耕助と言えば、あの人達ですよね(笑)
(有名なのは、お二人…)

①古谷一行さん
TVドラマの金田一耕助シリーズと言えば、彼です!
(DragonAshのボーカル降谷建志くんのお父さんです)
②石坂浩二さん
映画版の金田一耕助と言えば、彼でしょう!
(市川崑監督の「犬神家の一族」は約30年ぶりに同監督・同主演でリメイクされましたね)

あれ?この映画の主演は…!?
(そこなんです!)

ネジネジの巻き巻きなんだよ!!
(うちのカミさん(池波志乃さん)は料理が上手いんだよ!!)

はい、中尾彬さんです(笑)
(フィルマークスにはTVドラマ版が無かったんです〜)

確認をしないまま"古谷一行版"を観てしまったんですよね〜(笑)
(レビューを書こうとして気付きました)

まぁ、このレビューを書く為に二種類の「本陣殺人事件」を観たワケですが、結論から言うと両方共に面白かったです〜☆
(密室殺人、三本指の男、知恵遅れの妹、理想の母親像…注目すべきキーワードがてんこ盛りです)

新コーナーのタイトルは…
「ジッチャンの名にかけて」
です〜♪
(このタグが付いていたら推理モノなので、お楽しみに〜)

最期に…
日本の三大名探偵…ご存知ですか?
(試験に出ますよ〜)

①明智小五郎(あけちこごろう)
江戸川乱歩の小説に登場する架空の私立探偵で、少年探偵団の後見人でもある。
(毛利小五郎じゃ無いよ)
②神津恭介(かみづきょうすけ)
高木彬光の推理小説に登場する架空の探偵(本職では無い)で「神津の前に神津無く、神津の後に神津無し」と評された天才。
(インテリ系名探偵の元になった人物ですね)
③金田一耕助(きんだいちこうすけ)
横溝正史の小説に登場する架空の私立探偵で、みすぼらしい見た目に反して推理力、洞察力に長けた誰もが知る名探偵。
(お孫さんも大活躍してますね〜)

映像化されてる作品もたくさんある様ですので、色々と観て行きたいと思います〜☆
(今回も、好き過ぎてめっちゃ長くなっちゃった…テヘペロ)
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