本陣殺人事件の作品情報・感想・評価

「本陣殺人事件」に投稿された感想・評価

高林監督のセンスが好きだ。日本の伝統的なものの映像が多いのにかなり唯一の雰囲気を放す。内容についてかなり普通のミステリー物語で、田舎の上品な家族に殺人事件が起こって、警察と私立探偵が謎を解く。解決もスッキリした。
ヒルコ

ヒルコの感想・評価

2.7
思った以上にあっさりサッパリした映画。トリックをあばくのもかなりあっさり。それぞれの人物像もそこまでどろっとしたもののない感じ。でもそれはわたしが石坂版金田一に慣れすぎているからだと思う。横溝モノは雰囲気重視なところもあるので、わたしはこれはこれで好きです。若い頃の中尾彬が若干デルトロに似てて勝手にドキドキしました。

このレビューはネタバレを含みます

1977年毎日放送・映像京都製作。原作は1946年(昭和21)『宝石』に連載、底本は1973年の角川文庫版。「山陽道に臨む旧本陣、雪に囲まれた離れから、足跡一つ残さず消えた犯人。三本指の男が疑われるが…」(第2回予告より引用)。密室殺人物。心音を用いたサスペンスの作り方、降り積もる雪の妖艶な美しさ、立派な瓦屋根からだんだんと引いていくカメラが醸し出す旧家の歴史の圧迫感、金田一の脳内を再現したような推理シーン等、素晴らしい。推理小説を原書で読む兄弟が登場し、コナン・ドイルやミッキー・スピレーンへの言及あり。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

4.5
「本陣殺人事件」
高林陽一監督が横溝正史の小説を映画化した間違い無くATG の最高部類に入る傑作。何が凄いって金田一耕助がヒッピーの様な格好で登場し密室事件を推理して行く!和の世界を想像させる水車の音と水飛沫の光芒に推理の過程で登場する美術の壮麗に重厚な調度品の数々、兎に角最高。

このレビューはネタバレを含みます

 
 
 
 
 
自宅(CS放送)にて鑑賞。時代設定を製作当時の'70年代に置き換え、原作者横溝正史も気に入ったと云う中尾彬による“金田一耕助”物。旧家の陰湿で不気味な雰囲気が出ており、オープニングを始め、時折登場する水飛沫と水車の回転音が効果的に使われている。朱系に代表される全篇の色遣いも印象的。ラストカットの思わせ振りな緑の涙も佳い。ただ尺に対する謎解きのタイミングやボリュームバランスがやや悪く、あの大林宣彦による音楽にも違和感を憶える。最大の見せ場となるトリックもじっくりと魅せて欲しかった。60/100点。

・ともすればコジンマリしそうな密室ミステリーとじっとりとしたATGによるテイストが巧くマッチし、ロケ地と思われる京都も物語と相性が佳かったと思う。

・チック症の“一柳良介”役、伴勇太郎が端役乍ら印象に残った。時として紫色のサングラスを掛け、Gパン姿の“金田一耕助”──現在と随分印象が違い、アクティブでスラスラと流暢な科白廻しの演者中尾彬も一見の価値有り。

・鑑賞日:2014年2月16日
★☆ 某サイトより転載 ☆★
 
 
 
森崎

森崎の感想・評価

3.0
金田一耕助、初めての事件。
シリーズ第一作目である「本陣殺人事件」、ちらと話には出るものの1992年の映像化を最後に一向にお目にかかれないものだから借りますよ。舞台を現代に置き換えた中尾彬のジーパン金田一は噂に聞いていて初見にはどうかと思ったけどこれしかないもんしゃーない。
と、観てみたらなかなか良かった。

季節外れの雪が降った夜、婚礼を終えたばかりの夫婦が離れで死んでいるのが見つかった。琴の音が聴こえたという不可解な密室殺人に金田一耕助が挑む。

雪と琴というどこか雰囲気のある設定を活かしたのかこの映画はどこかアーティスティックな雰囲気。弁柄の壁、紅をさした唇、血に染まった装束といった色の数々や目元や顔のアップなど。
田舎の閉鎖的な空気や慣習をはじめ、人の心に潜んだ気持ち悪さだったり痛みや悪意、異常性をこれでもかと描いたのはミステリーよりも人間ドラマを描くという気概が感じられた。


ただ、今映像化するとしたらやっぱり難しいのかな…それとも金田一といえば見立て殺人だったりスケキヨや祟りじゃー!のようにキャッチーさがあるものとしてイメージしちゃうけどこの話はそうではないとこかな。

ちょっとネタバレになるけど、トリックが「ぉおお、おーん…」みたいな感想になったのと、処女信仰であったり行き倒れの人間?ムム?みたいなところかしらん。
でも今でも処女信仰はアイドルに言えるだろうし優秀な兄に比べられる弟という構図は様々な作品にも言えるし行き倒れの男は容疑者Xの献身みたいなこともあるとも言えるし…、とか考えてたらこの作品って結構普遍的なことを書いているんだなと驚いた。人間の醜さや不可解なところはいつの時代も変わらないな。いつかまたこの作品も新しく作られたら観てみたい。
最近またソフト化されたのを知り、昔から好きなので、配信レンタルしました
改めて観ると、1番映画化しやすい長さとヴィジュアルの横溝作品。市川崑さん金田一と違い、原作とほぼ一緒でしたね
原作も何度も読んでいるせいもあるので、淡々と進む映画はなんだか映像でおさらいをしてる様な感じで、イマイチ盛り上がりには欠けました。が、映像美があって、スゴく忠実な映像化なので、ストーリー知らない人には見応えがあると思います

唯一違うとすると、金田一耕助がGパン姿って事でしょうか。それでも金田一役の中尾彬さんは非常にいい演技で違和感がありません。加えて、安定の田村高廣さん。東野英心さんの磯川警部や高沢順子さんの鈴ちゃんもいい味出してます。新人の頃から水原ゆう紀さんは割と不運な役であららと思ってしまいました
otom

otomの感想・評価

3.5
売れないフォークシンガーみたいないでたちの中尾版金田一。密室殺人を描く話自体は面白いけれども、いささか作りが雑な気もしなくはない。とは言え、おかっぱ不思議少女が可愛かったので良しとする。後の金閣寺、西陣心中に活かされた高林監督の理想の女性像の片鱗を伺う事ができる。それにしても、時折挟まれる中尾彬(明らかに別人)のアフレコが一番の謎だったりする。まずまず。
kaname

kanameの感想・評価

3.0
とある地方の由緒正しい旧家で発生した「密室殺人」を描いたミステリー映画。

田舎の因習、よく分からん動機、強引すぎるトリック、色々と違和感だらけの内容ではあるが、不思議な魅力と味わいが詰まった作品w

ただ…金田一耕助は小綺麗なキャラじゃ重みがなくてダメだわ…w
先週原作読了からの鑑賞。添い遂げる人が処女かそうでないかで起きた密室殺人事事件簿…原作読了したあとだと少々物足りない…でも上手く映像化されている作品です!!原作→映像、映像→原作どちらでも…と思いますが横溝御大の作品を体験していただきたい〜このあと角川金田一シリーズがより堪能出来ます〜〜(ノ-_-)ノ~┻━┻角川金田一シリーズでも中尾サン演ってほしかったなぁ〜〜
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