Gena

嘆きのピエタのGenaのレビュー・感想・評価

嘆きのピエタ(2012年製作の映画)
2.5
人は誰でも、他人からすればトンデモナイドリームを持っていたりするんです。残忍なでっかい男でも、お母さんに会いたくて会いたくてたまらなかったりするんです。だから不自然すぎる登場の仕方をしても、化粧の濃くて怪しい美魔女でも信じちゃったりするんです。

…それでもね!わたしもこの映画見ながら何回「えー…」って言ったかな。笑 ガンドの変貌ぶりをまったく受け入れられなくて、ここに戻りたい発言とか思いっきり笑ってしまった。

多分いろいろ重要なところにはまったく心が動かされなかった。だって子供がもうすぐ生まれるという男の人とか、めっちゃノリが軽かったし。「準備できた!」とかって。ガンドも手を抜くし。

でも最後の最後、「母」の視点から語れるところ。正反対の場所にいる、二人の息子。
わたしはこの映画を見て、お金とは何かより、血縁って何かというのが気になった。あの2人だって想像上の親子に過ぎないわけで。

キム・ギドク監督作品にしてはあんまり気に入らなかったなぁ。

あと結構母なる証明と比べちゃった。それにしては気味の悪さがなくて、なんだか単純に見てはいけないものを見ているような気分になった。 それと最後まで主演の人が気に入らなかった。。肌も無駄に綺麗だしパーマもかかってるし、迫力や切望感みたいなものをちっとも感じなかったから。
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