JunIwaoka

ビフォア・ミッドナイトのJunIwaokaのネタバレレビュー・内容・結末

ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

(原題:Before Midnight)

2014.1.18 @ 新宿バルト9

二人の物語の結末は完璧だったなぁ。
限られた時間にいた特別な想いは、皮肉なことに一緒に重ねてきた時間のなかで風化してしまう。二人だけだった物語や時間は、環境の変化とともに二人だけのものではなくなる。そして何かを失ったことに気づいて途方に暮れたとき、目の前に現れた未来からのメッセンジャーは、偶然にも18年前に突然目の前に現れて言ったんだ。『10年後か20年後、君は情熱を失った結婚生活のなかで、昔出会った男のことを思い出す。僕はそのとき思い出す一人さ、だから僕について来てよ』って。

だからこれは人生についての話で、過ぎ去ってしまう時間についての話。選択するということは諦めることでもあって、失ってしまったものを悔いながらも、それでも人生を賛美し、また恋に落ちる。たとえ真夜中に話は終わったとしても、二人の時間は続いていくんだね。
JunIwaoka

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