タカシ

パシフィック・リムのタカシのレビュー・感想・評価

パシフィック・リム(2013年製作の映画)
4.2
『あのね、芦田愛菜だよ! 将来ロボット乗るよ!』


ロボットと怪獣が取っ組み合って殴り合う映画。

というと身も蓋もない訳であるが、本当にそれ以上それ以下でもない作品。

私も男の子だったので、ロボットアニメや怪獣映画は、それこそ自分の血となり肉となるほど観ては来ている。

本作はなるほどたっぷり予算をかけ手間をかけ作られてはいる。
ただ監督がオマージュを捧げているのはなんというか70年代80年代のロボットアニメや怪獣物って感じがする。(+エヴァね。)

それが悪いというのではもちろんないけれど、これがハリウッド映画というのならば、もっと日本のスタッフが考えつかなかったような新しいロボット物怪獣物が見たかった気もする。

あとは構成上の問題。
映画が始まって終わるまで、7,8年?の時間が流れている訳で、ストーリーのおいしいところをたくさん捨てているようで、もったいない気がしてならない。
12話のテレビシリーズの1話3話7話8話9話11話12話(適当)をまとめた総集編って感じ。

本当に心の底から「あがる」のは中盤の香港における防衛戦だけなんだよね。
これはもうロボットアニメは必ず2クールもしくは4クールあるという前提で見てきた人間の性としかいいようがない。
もう少しロボットや怪獣が見たかったというのは、高望みが過ぎるんだろうか?

「お前はぶつくさ文句ばかり並べて、この作品が好きじゃないのか?」って?

好き好き大好き愛してる、もうデル・トロ監督には足を向けて寝られないくらい感謝してますよ!
それだけにそれだからこそもったいないなあと思うのです。
怪獣やイェーガーはそれぞれデザインにも凝ってるはずなのにいまいち分かりにくかったのもったいないよね。
次回作にはホントに心から期待しています。

今回初めて字幕版観た。そりゃ「ロケットパンチ」はないよなあ。
セルBlu-ray(字幕版)にて。18.04.01
2018#036
タカシ

タカシ