Annikki

くちづけのAnnikkiのレビュー・感想・評価

くちづけ(2013年製作の映画)
4.2
知的障害者のグループホームの中で「生きる」、入居者の人たち、管理人一家、新しく入った可愛いマコちゃんとお父さんであり漫画家のいっぽん親子の話。
見た目では解りづらい軽い知的障害を持つマコちゃんは、男の人にトラウマがあり、男手一本でマコちゃんを育ててきたいっぽんは、マコちゃんの事が大事で大事で仕方がない。
マコちゃんも、いっぽんがいないと生きていけない。
マコちゃんといっぽんは、二人で一人として存在している、その姿が、字幕や音声がなかったとしても伝わる。
マコちゃんに、ボーイフレンドが出来ても、やっぱりいっぽんが一番だ。

グループホームを営む家族や職員の人も、愛情だけで接していて、胸が苦しくなった。

人生の時間は限られていて、終わりを知った時のその人の行動、誰にも責める事が出来ない、当事者にしか分からない、切ない真実があるという事を知ってしまった。
もしそれを目撃してしまったとして、止める事がしあわせなのかな?

くちづけは、どんな愛の言葉よりも、強い強い愛だと思った。

マコちゃんの歌う「グッバイマイラブ」が、意地らしくて愛おしい。
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