Annikki

FRANK ーフランクーのAnnikkiのレビュー・感想・評価

FRANK ーフランクー(2014年製作の映画)
4.0
いわゆる、僅かな希望に胸を躍らせ、夢を掴むため、バンドワゴンを走らせる、バンド系ロードムービーでもなく、曲作りの衝突とか、曲が出来上がっていく高揚感とは、かけ離れたバンドムービーでした。

そもそも、この前衛的なアートみたいなのを、バンドというのか分からないんだけど。

風変わりなお面を付けていないと生活できないフランク。
精神的な不安定さ、心の病で、繋がっているバンドメンバー。
一日限りのつもりでライブを手伝うことになる主人公?ジョンは、奇妙なバンドの共同体として何処か馴染めないまま、売れる事ばかり考えて、メンバーの心の平穏を少しずつ崩壊させてしまう。

一緒に過ごすことで、似ている苦しみや自信の無さ、駄目なところを相手に見てしまって、失望したり軽蔑したくなったり、
これは音楽映画だけど、生きづらさを抱える人達のドキュメントのようでした。
ショッキングな場面も淡々としていた。

こういうジャンルは聴かないので、音楽としては興味なかったけど、人間模様は繊細でよく描かれていた。
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