樹木希林さん、御冥福を御祈りします。
河瀬監督作品には、何か自然界の不思議な力が宿っているような気がして、この作品に出てくる木々たち、冬の陽射し、懐かしいような優しさが感じられる。
社会に根付いた偏見や差別が、どんなにちっぽけでくだらないものか、いわゆりそういったお話を観ていると、腹が立ったり、見続ける事が辛すぎたりするけど、(号泣はするけど)、みてよかったなあ、と思った。
人の死は、当たり前の事で、その中で起こる神様からの課題は人それぞれだけど、ただ宿命を嘆き悲しみ生きるか、誰かになにか遺せるか、伝えるか、どれだけそれを持って天に召されるか、最期に会えた人に大事なものをバトンタッチできる事は尊い。
おばあさんの座布団、温かいだろうな。
樹木さん、ありがとう。
