傑作「モンスターズインク」の続編・・・というより前日譚。
CGアニメもついにここまでのレベルに到達したか~と、思わず唸ってしまう半端ないビジュアルの完成度。
ほとんど実写と変わらず。それでいて、これだけアニメチックなキャラたちが全く浮いていない。これはかなりすごい事です。すごいバランスの上になりたっています。
モンスターたちの肌や毛の質感が、もうものすごいレベルで描写されており、ただただ感嘆するばかりでした。
で、お話の方も最高で、怖がらせ屋になるためにモンスターユニバーシティ(大学)に入学したマイクとサリーの出会いから親友となるまでが描かれるのですが、物語の骨格自体は特に目新しくないものの、いつものピクサークオリティによって大人でも満足できる良作となっております。
泣かせるところで泣かせ、笑わせるところで笑わせる。
そんな当たり前といえども難しい事を完璧にこなしています。
ただ前作と比べて、今作の舞台がアメリカの大学なので、特に日本の子供たちには取っ付きにくい部分もあるかもしれませんね。
ラスト、単にマイクたちをヒーローにすることなく一度は突き放すことによって、「一度破れた夢も頑張れば叶えられる」という人生の応援歌に帰結するところも素晴らしいです。
今回、3Dブルーレイ版を吹き替えで視聴しましたが、前作と違わず日本語吹き替え版の完成度が高いです。
声優さんたち誰もが良い仕事をしています。
3D映像ですが、ディズニーという事もあって比較的おとなしめ。
それでも奥行き感は感じられ、モンスターたちやユニバーシティの景色の「物体としての」立体感は中々のものです。
また、怖がらせ大会のレースでは飛びだすトゲトゲが楽しめました。
なので、どちらかというと3Dで鑑賞する方がベストだと思います。
セル・ブルーレイ3Dにて