<概説>
帝政ロシアにかつて生じた歴史的大虐殺。その当時のユダヤ教徒の苦難と、一人の女性の激動の生活を通じて描く。
<感想>
1921年といえばチャップリン等の娯楽映画隆盛期。
既にパントマイムの重要性も、映画が映画であることの意味も、両方理解されていたように認識しています。
それはつまり映像で魅せることの重要性ですがー
正直、本作は画が文に追われている印象を受けました。
怒涛の後半は『ストライキ』もかくやという迫力だったのですけれど、前半は映像よりも字幕が長い場面も。悪い意味で映像が忙しなく、メッセージ性ばかり記憶に残ってしまいました。
先の『ストライキ』や『霊魂の不滅』のような初期映像表現力については、実際見事だとは思うのですけれどね。