改名した三島こねこ

不運な人々の改名した三島こねこのレビュー・感想・評価

不運な人々(1921年製作の映画)
3.3
<概説>

帝政ロシアにかつて生じた歴史的大虐殺。その当時のユダヤ教徒の苦難と、一人の女性の激動の生活を通じて描く。

<感想>

1921年といえばチャップリン等の娯楽映画隆盛期。

既にパントマイムの重要性も、映画が映画であることの意味も、両方理解されていたように認識しています。

それはつまり映像で魅せることの重要性ですがー

正直、本作は画が文に追われている印象を受けました。

怒涛の後半は『ストライキ』もかくやという迫力だったのですけれど、前半は映像よりも字幕が長い場面も。悪い意味で映像が忙しなく、メッセージ性ばかり記憶に残ってしまいました。

先の『ストライキ』や『霊魂の不滅』のような初期映像表現力については、実際見事だとは思うのですけれどね。