ノットステア

欲望のバージニアのノットステアのレビュー・感想・評価

欲望のバージニア(2012年製作の映画)
4.5
○アマプラの紹介文
アメリカが最も危険だった禁酒法時代。欲望が支配する地"バージニア"に、不死身と呼ばれた兄弟がいた。"くせ者"豪華キャストで描く、愛と裏切りの一大エンターテインメント!!



シネマカフェ
https://s.cinemacafe.net/article/2013/06/17/17607.html



○感想
面白かった。実話をもとにしてるのか。スゴいな。。。
無法者で不死身の三兄弟。
アマゾンプライムの無料が終了するということで観た。
僕、お酒好きだし。。。
止まる気のないやつ。トム・ハーディの無骨さが良かった。「男を強くするのは…」っていうセリフにしびれた。

以下、ネタバレあり












のどを切り裂かれ30キロも歩いて病院へ。んなわけあるかぁ!!まじかよって思ってたら、運んだのはマギーでした。
致命傷を負っても自力で長距離歩いて病院まで行くという伝説を自分でも信じる(ふりをする)フォレスト。なぜ助かったかなんて、気にしないんだろうな。助かったからオールオッケーって感じ。

のどを切り裂かれる日、事前に兄のハワードには伝えていた。2人の客の相手をするから、念のため居てくれと。オジサンとお姉さんと焚き火していたせいでその約束を破ったハワード。
入院しているフォレストに明るく話しかけるジャックに腹を立てるハワード。

3人兄弟の中ではフォレストがしっかり者、切れ者のように映るけど、やっぱり最強はハワードだと思う。致命傷を負わないから。大怪我したら勝てないからなぁ。
致命傷を負っても復活するのがフォレスト。そんなフォレストは、物語の最後で踊るように頼まれるが、断り、湖へ行く。酔っ払って湖に入ってしまう。そんなオチャメなところもあって好きになった。
ジャックは主人公だけどポンコツだなぁ。まぁ、ジャックが少し強くなる(ケジメをつける)物語だけど。



○印象的なセリフ

ジミー「デカく稼げるチャンスなんだぞ。ここは我慢して奴らに金をやれ」
フォレスト「あんたの考えは分かった。古い付き合いだから迷惑はかけたくないが…。俺はボンデュラントだ。誰にも屈服しない。今までどおり自由に商売を続ける。ワーデルなんかに裏金は渡さん。相手が誰であろうとも。俺は絶対に断る」
ジミー「賢明じゃないぞ」
フォレスト「ジミー、何が言いたいんだ?」
ジミー「古いやり方は通用しない」
ハワード「度胸をなくしちまったか」
フォレスト「当分様子を見よう。またな」

ヘンリー・アブシャイア保安官補「この地方の噂ではフォレスト・ボンデュラントは普通と違うとか」
チャーリー・レイクス「違う?」
アブシャイア「不滅だと」
レイクス「つまり不死身か?(笑)お前たち田舎者は頭がどうかしてる。サブマシンガンで"不死身"を撃ってみろ」
アブシャイア「ここはシカゴじゃない。撃つなんてムリだ。村人にリンチされますよ」
レイクス「バカにしてるのか?」

フォレスト(トム・ハーディ)「お前も商売したいのか。だがパンチバッグのように酷く殴られてる。だから聞くがどう始末をつける?」
ジャック「どう始末を?」
フォレスト「お前がだ。誰かに頼むのか?ハワードか?どうなんだ?」
ジャック「助けはいらない」
フォレスト「なんだって?」
ジャック「助けはいらない」
フォレスト「そうかね…。よく聞け。お前が俺の弟なら二度とこんなマネを許すな。分かってるのか。」
ジャック「俺にはムリだ。兄貴たちみたいに頑丈な体をしてない」
フォレスト「そんなの構わん。ジャック。男を強くするのは腕っぷしじゃない。ひるまずに立ち向かう意志だ。俺を見ろ。俺たちは生き残ってる。恐怖を制するからだ。恐怖を感じない奴ならたちまち命を落とす。分かるか?どうだ?」
ジャック「次は兄貴たちをやるって」
フォレスト「奴らはまた来るだろうな」

ジャック「蒸留所を爆破され車も押収された。金も…」
フォレスト「金?金だと?金はどうでもいい。主義の問題だ」

ジャックのナレーション「昔フォレストが言った。"俺たちは死なない"と。俺はそれを信じていた。フォレスト自身もだ。たとえ何が起きようと彼はひるまず堂々と前へ進んだ。足元が少しずつフラつき始めたけれど…。人はいつか旅立つ時が来る。たとえフォレストでも。フォレストは肺炎でこの世を去っていった。実にあっけなかった。今ボンデュラントは法に従って生きる。のどを裂いたり撃ち合ったりはしない。そんな時代は終わった。時々ポーチに座り何もしないでいると世の中は静かになったとつくづく感じる。」



○あらすじ

世界大戦のとき、1個大隊全員が海に沈んでいくむ中、生存者はハワードだけ。全米を襲ったスペイン風邪で両親は死んだが、フォレストは1人生き残った。その時フォレストは、“俺達兄弟は死なない”と確信した。

1920年は危険な時代。禁酒法。
ボンデュラント3兄弟は、酒の密造者。
車で山の向こうの都会に酒を運ぶ。街はギャングの抗争が激しく、犯罪が多発。

1931年。
葬式に酒を運ぶ。ジャックに金を要求する男をメリケンサックで倒すフォレスト。

ジャックの店の手伝いをしたいと、マギー・ボーフォードが訪ねてくる。静かに暮らしたいマギー。

ギャングのフロイド・バナーが取締局の男を射殺。

友人のクリケットは地下で酒を造っている。家の蛇口を捻ると酒が出てくるように改造した。

フォレストの元に、新任の特別補佐官レイクス登場。州の検察官のメイソン・ワーデルとともに。裏取引を持ち掛けてきたが断る。

レイクスが銃を持ってクリケットの家へ。痛めつけられるジャック

フォレストとジャック。「ひるまずに立ち向かう意志」

チフォレストを違法行為で逮捕すると脅してきた保安官2人を酔っ払ったハワードが倒す。

レイクスがホテルでマギーに声をかける。「心配は無用だ“汚れた女”に手は出さない」

ジャックは父のスーツを着て、気になっていた女性(バーサ)をドライブに誘うが断られる。ボンデュラント兄弟はよくない噂ばかりだから。

マギーと男が刃物を持って揉み合い。フォレストは男2人をメリケンサックで倒す。マギーに帰宅させる。フォレストは車に異常があるのを見つけ、ドアを開ける。倒した男2人に首を切られ、倒れる。マギーは引き返してフォレストに会おうとするが、店内で男2人に襲われ乱暴される。

入院しているフォレスト。出ていくというマギー。シカゴの街からも、同じような男達の元から逃げてきたことを話すマギー。一緒にいるように言う。俺達が守る。

ジャックはクリケットと共に酒の取引。フロイド・バナーと。兄達に内緒。ガス欠、ガソリンの代わりに酒。取引してもらえず殺それそうになるが、ボンデュラントだと名乗ると取引してもらえる。フォレストを襲ったのはバナーの元部下、現レイクスの部下。2人の居場所を教えてもらう。

ハワードとジャック、クリケットで大型蒸溜器を森の奥に4つ造る。他の密造者達はレイクスに屈した。

フォレストはマギーのことを見ているだけ。マギーからアプローチ。
マギー「女をあまり待たせないで」

ジャックはバーサとドライブ。ドレスをプレゼント。蒸留所へ。こっそりついてきたレイクスに蒸留所の場所がバレる。

バーサとクリケットは森に隠れるも見つかる。
戦闘。ハワードがレイクスを殴り倒す。銃を持ったジャックが駆けつける。レイクスを撃てない。逃げる。
バーサは家に帰される。クリケットはレイクスに殺される。
蒸溜所爆破。

ジャックが復讐。レイクスの元へ。ハワードとフォレストは追いかける。マギーはフォレストを引き留め、死にかけているところをもう見たくないという。フォレストが喉を切り裂かれたとき、病院に運んだのはマギーだった。フォレストはマギーが男達に乱暴されたことに怒る。

ジャックは腹を撃たれる。フォレスト達到着。銃撃戦。フォレストは肩を撃たれる。町民達参戦。アブシャイア保安官補は場を収めようとするが、止まらないレイクスがの足を撃つ。フォレストに数発被弾。
ジャックはチャーリーを追いかけて銃を撃ち、ハワードもジャックにナイフを刺して殺害。

1933年12月禁酒法が廃止。密造酒商売も終わり。ワーデルは汚職で逮捕。
ハワードは別の街に移り、織物工場に勤め、結婚。
ジャックとバーサは結婚。ジャックは父の牧場で牛を育て、煙草を栽培。
橋で撃たれた後、フォレストは2週間ほど入院。マギーと結婚。