ハナカズキ

アンストッパブルのハナカズキのレビュー・感想・評価

アンストッパブル(2010年製作の映画)
4.2
タイトルとジャケ写から、失礼ながら「スピードの二番煎じっぽい映画?」などと思っていましたが、とんでもない勘違いでした。面白かった!

確かに「スピード」っぽさもありますが、「ダイ・ハード」っぽさもあり。「利益(損失を出さない)」と「安全」を天秤にかけた結果「利益」を取る上司なんかは「ジョーズ」を思い起させます。それらの名作の要素ちょっとずついいとこ取りしたような内容ですが、まさかの実話とは!

この映画は、大量の化学薬品が積み込まれた無人の暴走列車をどうやって止めるのか、というシンプルなストーリーなのですが、鑑賞前には想像もしていなかったほどの列車の迫力!スピード感!確かにこれは止めるのは至難の業でしょう。というか、不可能にも思えます。

それにしてもことの発端があんなにゆったりと始まるとは。シンプルなミスがこんな大ごとになっちゃうの?の典型例。仕事はちゃんと手順通りしなきゃいけませんね。

テレビ中継している映像がたびたび流れるお陰で、私もライブ映像でこのニュースを見ているような臨場感で鑑賞でき、かなりハラハラさせられました。

デンゼル・ワシントンがめちゃめちゃ頼れる安心感を醸し出すのが、良かったのかそうでないのか。私が勝手に「イコライザー」のイメージを引きずってるんですが、絶対なんとかしてくれるだろうという安心感。頼りない雰囲気の俳優さんが演じたらまた違った面白さがあったのかもと思ったり。

トニー・スコットの遺作、しっかり楽しませてもらいました!
ハナカズキ

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