ペンソー

BOUND9 バウンド9のペンソーのレビュー・感想・評価

BOUND9 バウンド9(2011年製作の映画)
3.4
お馴染みのジャンルであるソリッドシチュエーションスリラー。

キャンプの帰りにたまたま寄ったガソリンスタンドで、女に近くに故障した車があるから乗せてほしいと言われた4人の男女が突然眠らされ、起きると完全に塞がれた家に閉じ込められていた。
そこにはすでに捕まっていた5人の先客がおり、痛みを感じると分泌される物質を9人合わせて100%にしなければ脱出できないことを知らされる。揉める9人だったが、とうとう順番にお互いを拷問する22時間が始まる。

平均評価ほど悪い映画ではなかった。たしかに内容が内容なだけに不愉快な描写はあるし、ちょっと腑に落ちない部分もあったけどチープな感じはしなかった。
ひたすらお互いを拷問するだけだからストーリーを求める人は観てて飽きてしまうかもしれないけど、グロ描写を求めて観始めた自分としては飽きなかった。
なかなか痛々しい描写が多く、悲鳴を上げて泣き叫ぶ女の人を無理やり拷問するシーンや、フードグレーダー(?)を使って皮膚をボロボロにするなど、胸糞が悪くなるような、でもグロ描写が好きな人にはハマるような描写が結構あって楽しめた。
黄色いタンクトップを着た生意気な女をみんなで一丸となって拷問するシーンはスカッとした。
ラストにかけての展開はちょっと意外で、何かあるだろうなぁとは思ってたけど予想を裏切られたので楽しかったです。"実験室KR-13"のような絶望感を軽く感じました。

結局なにを伝えたかったのかってなると、麻薬というのは良くないもの、もしかしたら悲惨な人間がこうすることで精製されているのかもしれない、ということなのかな。本作の監督が"ボーダーライン"でも麻薬に関する脚本を書いてることもあって、麻薬に対する何かなのかなぁと思った。
原題である"VILE"の意味を調べたらとにかく低俗な意味で、「非常に不快な」とか「不道徳な」、「卑劣な」等々とにかく低俗なことをしている映画ってことがタイトルからバンバン伝わってきた。
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