ガブXスカイウォーカー

アイアン・フィストのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

アイアン・フィスト(2012年製作の映画)
3.7
《あらすじ》
数多くの部族が抗争に明け暮れる19世紀中国のジャングル・ヴィレッジで、後継者問題から族長が暗殺されたことを発端にライオン族の内部紛争が勃発。それは部族内にとどまらず他部族も巻き込んだ巨大抗争へと発展してしまう。争いの絶えない街の中で唯一平和だった娼館ピンク・ブロッサムでも、ついにし烈な戦いが巻き起こり……。


古き良き時代のカンフー映画を現代の映像技術でアレンジ。主人公の両腕はあらゆるものを粉砕する義手だ(昔はなぜか盲目、隻眼、隻腕、下半身不随などハンディを背負った戦士が多かった)。
本編はとにかくバイオレンスに次ぐバイオレンス。肉が裂け、骨が砕け、血が飛び散るアクションを派手なメイクとCGで乱発! 全身隠し武器だらけの鎧、刃が回転したり銃の仕込まれたナイフ、ガトリングガン、身体を金属に変える男、女殺し屋軍団などなど、男の子たちの好きなものがたっぷり詰め込まれている。
キャストはヒップホップ・アーティストRZA(監督・主演)、ラッセル・クロウ、ルーシー・リューら豪華。でもラッセル・クロウはただの太ったオッサンになっており、『インサイダー』、『グラディエーター』時代の面影はない(笑)。
『アイアンフィスト』は実写版『北斗の拳』ともいえる残酷描写は多いが、ダイナミックなアクションを見せてくれる快作であろう。