往年の時代劇のような殺陣を想像してる人は、肩透かしを喰らうと思う。
1.5kgくらいの刃物で相手を無力化するには、最小限の軌道ですばやく頭を打ち付ければ事足りる。
剣道経験者であれば、飛び込み面、上段からの片手面を真剣でやったらどうなるか、よくわかるであろう。
剣道的な打ち込み方でも、十分死ねます。
そんな、当たり前といえば当たり前のことを淡々と77分間ワンカットでやっていく映画ですよ、これは。
途中現れる「セーブポイント」で一息。
中ボス出現のイベントシーンで一息。
SEKIROやゴースト オブ ツシマをやってる気分にもなってきます。
ウェイブ習得前の荒々しさの残るアクションが、血気盛んな頃の武蔵と重なるし、後半かなりバテてからのナチュラルに「螺旋」を使い始めるとこも最高にエモい!
そして、ゼロレンジコンバットバリバリになってからの殺陣。
カランビット内蔵の柄とか、兵法者として成長が描かれるのもエモい。
変化は乏しいし、筋は有って無いようなもんだし、万人に勧められるわけではないけれど、アクション好きは劇場でやってるうちにぜひ観に行って欲しいです!